あの、八日目の蝉 の作家、角田光代さんのエッセイ「これからはあるくのだ」の中に、こんな話が出てくる。
彼女が大学生の頃に、所属していた演劇サークルの先輩から、ほかの劇団の公演の陣中見舞いに、酒を届けてこい。ついては、「けんびし」にしてね。と言われる。
彼女は酒屋に行きワインのビンをつかんでレジに行き、「これを、けんびしにして下さい。」と店員にだす。・・・・・はぁ?いぶかしげな店員・・・・だからけんびしにしてって。・・・・・
彼女は、酒ビンをラッピングして祝公演とかなんとか書いたお祝いののし紙を貼ることが「けんびし」にすることだと思っていたわけで・・・それから10数年たって、ふらりと入った酒屋さんで「剣菱」という酒を見つける、そのとき初めて「けんびし」が「剣菱」というお酒であることを知る。・・・そんな話。
そうなんだよね。あのころ私が所属していたサークルも・・・・落語研究会ですけどね・・・
他大学の発表会に持っていった日本酒は、なぜか「剣菱」だった。渉外を担当していた松風亭風公君が、他大学に出かけていくときは、「剣菱」持ってったっけ。
私は、相変わらずの下戸で酒は飲めないけど・・・・・剣菱は飲まされたことあったっけかなぁ?
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