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2014年10月21日火曜日

芸人さんと素人の壁・・・学生落語はどこへ・・・巨大歌丸さん人形が欲しい

「第8回芸協らくごまつり」に行った。ちょこっとね。
芸人さんたちの学園祭と言った趣・・・

 俺たちの学生時代の落語家さんとの関係は、落研は近づけない線があった気がする。
技術顧問だった先代の七代目の橘家圓蔵師匠が亡くなってのお葬式のお手伝いに伺った時も、学生さんだからな・・・という感じでやさしく対応していただいた記憶がある。でもまわり全部、本物の落語家さん・芸人さん達で緊張したし怖かったもんな・・・・・芸人さんと素人さんの間には越えてはいけない一線があった気がする。すごいとこにいる人たち・・・気楽に傍なんかよれない。(俺だけが感じてて、そんなもんなかったのかもしれないけど・・・)
ぬいぐるみキャラクターのバク助さんのサインて、なに?・・・・・・
ちなみに、その向こうは、春風亭昇太師匠・・・サイン順番待ちの長蛇の列


ここは、すごいね。ごちゃごちゃいるね。芸人さん方が、・・・着物来てなくて、赤いスタッフTシャツとか着てると、ただのおっさん、おばさん、おねぇちゃんだもんな・・・・有名落語家さんの足を踏みそうになる・・・・首からサインペンぶら下げてるのが目印で、とっ捕まえれば・・・声をおかけすれば、気軽にサインしていただける・・・・・芸人さんとの距離が近い近い・・・・・それは良いこと・・・・・なんだろうな・・・・・・たぶん・・・俺は、高座と客席の関係で見ていたい。


開場マップの一番上んとこの部屋S1-A、ドン詰まりの部屋で大学落研さんが・・・・・
「大学対抗落研落語会」
13:00
出演(順不同):いかれ亭乱痴気(青山学院大学) 三流亭空美(駒澤大学) 夢三亭無角(専修大学)
 森林亭原生(創価大学) 女難亭愛狂(千葉大学) 頭下位亭暮守(東海大学) す亭ごおるど(東京経済大学)
 栗須家刃奈々(東京農業大学) 六花亭空道(東京理科大学) 田町家雑派(法政大学) 
 
開演前の打ち合わせ、外のごちゃごちゃ感に比べて、この部屋は別空間。
二つ目の春雨や雷太さんが仕切って、真打の春風亭愛嬌さんが司会進行していた。
学生さんの緊張は感じられたけど高座に上がれば落ち着いたもんだ。大学の看板背負って出てるからみんな熱演。うまいもんだ。
東京理科大学「六花亭空道」君と言えば、今年のてんしき杯の優勝者でしょう?・・・「寿限無」かなり改作してたけどやってた・・・うまいもんだ。かなり、あっちっこっちでやってるんんだろうな・・・・

全部見たわけではないので、とりあえず専大の夢三亭無角(サークル)君・・・あれ?もとは夢三亭六角(ペンタゴン)だったよね・・・名前変えたんだわね・・・
赤Tばっかりだけど、後ろの方には一般客もちらほら、再三のおひざ送りの
お願いにも頑として前に来ない、なんか壁があんのか?

いきなりのまくら
「俺は、もてる、落語やってるんで、しゃべりもいける・・・・そこいらへんの女なら、すぐ落とせる・・・・今日来てる客なら・・・あっという間だ・・・・」
何があったんだ、この子は、こんなタイプの子だったんだっけ?・・・
お客さん敵に回してどうすんの・・・顔立ちきれいな子だから余計に冗談にならない・・・・
愛されるタイプだと思ってたんだけど・・・・

 演題が「がまの油」~改~・・・・すげぇー高速のガマの油売りの口上から酔っぱらった後のしゃっくり口上と・・・・・唖然とするね・・・・・終わった後の寸評で「下げを考えてからこういう展開にもってったの?・・・・やってるうちにそうなったの?と聞かれて「ガマの油を変えてみたかった・・・・」って言ってた。自分だけのオリジナルという意味では、世界で唯一無二の「ガマの油」だぜ・・・・えらい。
プロの落語家さんから寸評もらえる・・・ほんとにモテるの?・・・はい。
このあたりに出てくる落研さんがやってる落語が今の関東の学生落語の主流だったりするんだろうな・・・・・プロになる人も出てくるのかな・・・・・古典落語の壊し方、改作に対するハードルは下がってみんな自由に落語をいじる、受けたもん勝ちのそういうのもありなのが落語だと思うけど・・・・20歳前後の若者の怒りや悲しみや喜び、共通する思いを落語の中から見つけ出して、自分のオリジナルにしていく・・・・そんなの見たいなぁ・・・・・・あの頃に戻れるなら、やってみたい・・・・・戻れないけど・・・・・

特性弁当買って帰る。

2014年10月1日水曜日

くったびれたおっさん「第三回 三文の会」に現る・・・

平成26年9月28日(日) 午後5時30分 浅草公会堂
「第三回三文の会」
 國學院・二松学舎・専修大学落語研究会による発表会を観てきた。

そう言った事情により、くたびれていた・・・寄っかかっていたかったので、壁際に座る。…上下振った時の演者と目線がぶつかる位置・・・・やりづらかったかな・・ごめんね。

「与太郎」も「子供」もネタかぶりだけどこの並びは面白いっちゃあ面白い


「写真」と書いてパパラッチ・・・・専大1年・・3月まで高校生だって。
高校ん時に、よく似た名前の男の子二人と付き合ったというまくらから「寿限無」に入る・・・やるなパパラッチ
途中に・・・突然、例の兵庫県議会議員の号泣会見の物真似とか「やぶらこうじのぶらこうじ」がらみで偽日本のベートーベン「佐村河内 守」さんが出てきたり・・・・やるなぁパパラッチ

この子が開口一番の前座さん役だから・・・・以降の演者さんのめくり返しと座布団返しに出てくることになるのであるが・・・・座布団の後ろに立って座布団ひっくり返すために、まず両手を交差させてⅹの形を作って、固まった腕のまま、そのまましゃがんで座布団をつかむ・・・・・3月までは、セーラー服の女子高生・・・・緊張感も可愛いいもんだ・・・・・しかし「高校でボーイフレンド2人踏み越えてきた」のまくらだからなぁ・・・・油断できないパパラッチ。
国学院大落研の会長さんでしょう?・・・上方落語の「子ほめ」
面白い・・・お上手・・そして黒い

東京の大学にいて、上方落語やるっていうのは大変だよね。・・・たぶん、・・・・でも彼の噺は面白いから他の上方噺も聞いてみたいと思うなぁ。

二松学舎大学落研の春空亭ひばりさん・・・・・この人は元気だ、
学校行きゃあ会えるアイドル・・・自分で言い切る前向きさ・・・
 たしか・・・第1回目の三文の会でも見させていただいたっけか・・・はじけるまくらで全編押し切るかと思われたが・・・・きちんとした古典落語をやろうとするのね・・・・・ちゃんちきちん、すけてんてん・・・与太郎も演者も軽く、はじけて、唄って楽しんじゃえばいいのさ・・・演者が楽しきゃ客も楽しい・・・・・・・・・たぶん。



国学院落研の見た目クールな女の子「乱鶴」さん・・・金明竹の言いたて、噛もうが飛ばそうが
どうじませんなぁ・・・・噛んだのもきちんとひろって噺としてまとめてみせるアドリブも・・・クールっつうか力技
 
二松学舎大落研の烏家小六さん・・・・この間、「転宅」聞いたばかり、女性を演じると
独特の感じが出てたけど今日は「反対俥」・・・座布団の上でずいぶん高く飛んでたなぁ・・
そんで、主任(トリ)の専大落研の松風亭 にぼし君・・口慣れた噺なんんだろうなぁ
・・・お客にはうけてた。「てんしき杯」決勝とか出てると他大学でも有名なんだろうな・・・たぶん。
でも、口慣れた噺は、いつも新鮮な気持でやるってのが難しい・・器用にこね回しすぎると、
やっててつまんないと思うけどなあ

いい歳こいたおっさんになると、「真田小僧」とか「桃太郎」とか「雛つば」、「佐々木政談」とか、ませた子どもの出てくる噺の子供のキャラクターをもっと誇張して、さらにませた子供にして描くと・・・・笑えないこともある。
にぼし君の話をしてるのでは、ないです。「真田小僧」の話を・・・・

子どもを可愛いと思うのは、子供はバカで弱くて、すぐきたなくなるし、経済力無くて、ほっといたら死んじゃったりするので、殺されないように神様が子供のうちは、可愛くなるように作ってあって、親も子供は可愛いと感じるようにできてるのかもしれません。・・・・・子どもは子供らしくとか、子どもは純粋だなどとは、少しも思わないけど・・・・・親をやり込めてみたり、親をだまして小銭巻き上げてみたりしても、やっぱり子供は可愛いけどバカだし・・・守ってやらないと・・・と思わされてしまう親もやっぱりバカだけど・・・いとおしい。・・・だから、こまっしゃくれてペテンのいい子供が大人をからかってやり込めるだけの噺になってしまうと・・・笑えない。・・・(何言ってんのよ、それがこの噺のテーマだし、現実にはこんな子供いない、落語の中の子供だから、何にも考えずに親が子供にやりこめられる滑稽さを笑えばいいのよ)・・・なのかもしれないけど・・・・・「そして父になれない」でいる俺は、笑えないでいる。

大学落研で落語をやれる、・・・やれた時間は、ほんとにあっという間だった・・・・気がつくと、今はもうどこにもない場所を懐かしくて探してみたりする。・・・・あの時間は、ほんとに楽しい時間だった。

人通りもまばらになった夕刻の浅草公会堂前・・・
専大落研さんがはっぴ着て呼び込み・・・頑張れ!


今回3回目は、専大の仕切りでやってるようだ

















とっぷり日の暮れた浅草伝法院通り・・・帰り道・・・・・足が痛ぇ・・・歩きすぎだ