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2013年12月16日月曜日

専大寄席を見てきた。女子大生マル秘レポート

浅草公会堂は、地下鉄銀座線から出て雷門から仲見世を歩いて浅草寺へお参りをしてちょっと戻って伝法院通りへ伝法院は浅草寺のお坊さんがたの宿舎だったところと車屋さんが乗せてるお客さんに説明しながら脇を通り過ぎてったその先にあった。
入り口にはたくさんの芸人さん。有名人の方々の手形が並んでた。
志ん朝さんの手形もあった。

いい会場でやるんだな。
専修大学落語研究会
「第1回専大寄席   ~改~」
第1回と名打ってるから、ここからが新しいスタートなんだなぁ。
開口一番・・松風亭五感(読み方がわからねえ)・・・・・・・・「道灌」
 
スポーツでも暴走族でも・・・例えが悪いかな・・・・ユニフォームが似合うと強そうだし・・・いっぱい着てれば、体に合ってくる気がする。前座の一年生でも着物、ユニフォームはかっこよく着た方がいい。
 夢三亭 六角(ペンタゴンと読むらしい。いわれはわからん。)・・・・「近日息子」

この人は、みな好き会の「いろもの」漫才でみたな。色の白いきれいな顔してるが漫才の方がいきいきとやってた気がする。
オリジナルのくすぐりなんだろうな、「のろま!のろま!」・・・・・「のろま(ノルマ)って、和民(わたみ)か!?」ってのを入れてた、唐突すぎる気はするけど、自分だけのものを作ろうとする姿勢は好きだなあ・・・・近日の説明で「デロリアン」って映画バックトゥーザヒューチャーのタイムマシーン号入れてたけど・・・これも唐突だよなぁ・・・もう少し「デロリアン」でぼけてみたら面白くならねえかな。

「いろもの」・・・芋虫ブルドック・・・・・「漫才?」「コント」

スポーツバーかなんかのサッカー観戦のネタ。客席の子供にバカ受けしてた・・・サッカーファンの子供なのね。・・・・・・やっぱし。落語より元気あるよな・・・・みんな、漫才好きなのね。

夢三亭 黒百合(ビビって読ませるの?)・・・・・「夢の酒」
女の子のやる落語って難しい。…・女子大生が、艶っぽい噺をやるのは、おっさんの客としては、ありがたく聞かしてもらうもんなんかもしれないけど・・・・色っぽいお姉さんを背伸びしてやるのは難しいよね・・・都都逸とか勉強してほんとに唄っちゃえばいいのに・・・・・・就活の面接とかで特技で使えないかな・・・後からせがれの夢の中に入ってく「おとっつあん」のキャラクターが変だけど面白い。

夢三亭 ボブ・・・・・・・・・・「牛ほめ」

与太郎かぶってるのね・・・「近日息子」と・・・・・この人については、諸般の事情によりレポート無。
失敗したらごまかさない。笑ってすましたらダメだよ。ちゃんと失敗と向き合わないと・・・・と現役で一緒に落研やってたら言うね。きっと。


――――――――――― 仲入り ―――――――――――

松風亭 林檎・・・・・・・・・・・・・「雪とん」

恥ずかしながら・・・・初めて聞く噺・・・・帰ってから調べたら・・・古今亭志ん生さんがやったぐらいであんまりやった人がいない噺みたいですね。これも艶っぽい噺を女子大生が・・・・なので楽しんだ。
この人も前に「みな好き会」で見たなあ・・・・・・みな好き会出たかったんで・・と、みな好き会の高座に上がれるのを素直に喜んでたのが好感持てたんだっけ・・・女子大生であることを楽しんで・・・落研で落語やってることを楽しんで・・・・・いいっすね・・・声も中山千夏さんみたいで・・・好きだな、声。

いろもの・・・・・ちんぷんかんぷん・・・・・漫才

松風亭 凍子(アイスって読ませるんだな)・・・・・・・・・「みどりの窓口」


志の輔さんの「新作落語」ですね。最近は落研でも古典だけでなくて・・・新作もけっこいろんなとこで聞く。こういった現役バリバリの落語家さんが作ってやってる新作に対する抵抗感て特にないんだわね。こうやって「古典落語」になってくんでしょうか。下げまで含めてよくできた噺だもんな。やりたくなるよね。しかも、この女子大生の子、よく覚えて練習量も豊富なんだろうな。上手だよね。後は、色物に負けないぐらいのパワーさえあれば・・・・・


後一席あったんだけど・・・帰りの電車の関係で・・・・帰り道・・・・ライトアップされた浅草寺付近とスカイツリーがきれいでした。復活した「専大寄席」見ながら・・・・心の中で落研部員ごっこ楽しませていただきました。ありがとね。現役のみなさん。
 








2013年11月28日木曜日

笠間落語会しょの18とB.Bとウ・タント事務総長

最近好きな巨人・阪神さんの漫才ネタ
世界の有名人 M.Mと言えばマリリン・モンロー。C・Cと言えばクラウディア・カルディナ―レでは、B・Bと言えば誰?・・・・・・・・・・・・ブリジット・バルドー?・・・・ブー残念でした ボボ・ブラジル
「かさま落語会しょの18」に行ってきた。低反発の座布団をリュックにつめて笠間稲荷神社裏っての嘉神殿、畳敷きの大広間、200人ぐらいは入ってるのかな、脱いだ靴を入れた白いレジ袋が縁側の廊下に並んでる脇を通って最前列の空きスペースに持ってきた座布団を広げて座る。ほどなくして毎度おなじみ「喜楽家楽喜(きらくや らっきー)」さん。上から読んでも下から読んでも・・・・高田文夫さんの大学時代の落研のお仲間ということで、ずーっとこの落語界の前座を務めている方だ、素人さんといえずーっと出ていらっしゃるかただから、人のよさそうなこの顔をみるたび、今年も落語会始まったなあ・・・と思う

開口一番   「やかん」・・・・・喜楽家楽喜

演者紹介を兼ねたご挨拶

高田先生を先頭に林家ぺーさん、三遊亭遊雀さん登場

高田先生、お帰りなさい。昨年はご病気で欠席されたんだよね。・・・元気そうだ。

今年は、ピンクのスウェット上下にピンクのハンドバッグの林家ペーさんが「落語をやるぞ」宣言。山崎邦正さんの活躍に影響されて林家たい平さんに教わったとのこと。今日は、パー子さんは欠席。わいわいと会場の雰囲気を盛り上げて・・・

 「悋気の独楽」・・・・・・・・・・三遊亭遊雀

 伝助さんもブログに書いてた三遊亭遊雀さんの一席目は「悋気の独楽」

風邪気味なのかな、鼻詰まり気味。この人の女性の、特に奥さんとかお上さんのキャラクターの作り方はすごいよなぁ・・・化け物みたいな女性や小僧さんが出てくる、出てくる。

で、「歳そば」?・・・・・・林家ペー
 
すごいよ、師匠林家三平の形見分けでもらったという、黒紋付きにピンクの帯にピンクの足袋、これにスパンコールの入ったピンクの羽織で登場。芸歴50年近いんだそうだ。

 昔、立川談志さんが「ヤシの実」を買いに行く話をしていて・・・「いくらだい?16文?」
錢は細かい、手えだしな。ひぃ。ふぅ。みぃ。よぉ。いつ。むぅ。なな。やぁ。・・これは、なんだい?「ここな(の)っつ(ココナッツ」・とぉ。じゅういち。・・・・・
ってやつを聞いたことがある。ペーさんの噺も「ときそば」の改作「としそば」?

ぺーさんの蕎麦屋の客が面白い「余談ですが・・おやじ生年月日ある?・・そりゃぁありますよ。・・・・いつ?11月1日、そりゃあ・田中マー君と同じだ、ほかにいかりや長介・今洋子・・・ピンキーとキラーズ♪忘ぁす~れられないのぉ~」・・・「蛇足だけど俺の誕生日が1月22日・・・・ウ・タント国連事務総長と同じなの・・・」とか誕生日ネタでひとくさり・・・有名人の誕生日覚えてるってことが芸になるってのもすごいなぁ・・・・
蕎麦屋の看板、行燈が・・・ものは器で食わせる・・・箸が割り箸で・・・鰹節おごったな・・うどんみたいなそばを食わせる・・・・・かまぼこが麩で・・(この辺のくだりは教わったからやってるんで、早く下げにいきたいんだな、急いでる、急いでる)

勘定はいくら?16文?・・銭は細けぇんだ、手えだしな・・・ひぃ。ふぅ。みぃ。よぉ。いつ。むぅ。なな。やぁ・・・・ところで、お前んとこは孫がいるってな。いくつになる?「よっつです。」・・「何ぃ。よっつう?」・いつ。むぅ。なな。・・・そんな下げ

続いて
遊雀さん二席目
    「堪忍袋」・・・・三遊亭遊雀
 以前に弁当を「梅干し」から「たくあん」にしてくれと言ったことに端を発して始まる夫婦喧嘩の噺
、を聞いたことがあったんだけど・、これは何の噺なのかなとおもってたけど・・今回やっとわかった「堪忍袋」の発端部分を膨らまして・・ひとつの噺にしてたのね。一席目の「悋気の独楽」の下げ「しんぼうが狂っております」もわかりずれえ、けど・・・この「堪忍袋」のさげも難しいと思った。たぶん、下げの意味なんかわからなくてもいいのね、・・そこに行くまでの過程を楽しんでねってこたなんだね。
終焉後、恒例の抽選会。入場券の通し番号で遊雀師匠のてぬぐいやらサイン色紙、高田先生作詞のペーさんのCD何かが当たる当たった方は、誕生日を自己申告すると同日誕生日の有名人をペーさんが教えてくれるというおまけつき・・・・でも俺は今年は、何にも当たらず・・・通し番号001番だったんだけどなぁ・・・・・

帰り道、菊祭りだけど人気のない笠間稲荷神社の参道をぶらぶら歩く、寄席や落語会の帰り道は笑った後の高揚感がゆっくり覚めていく・・・この感じが好きだ・・・いい夜だった。
神社の参道入り口のきつねさん




2013年11月10日日曜日

結婚式と自己紹介と落語「付馬」

花嫁さんも新郎さんもすげー可愛い、もったいないから見せない
結婚式である。もちろん私のではない。お付き合いしてる方の御長男の結婚式だ。以前に何回かお会いしてるが、母親のボーイフレンドの立場で、当時、彼が入学していた仙台の有名大学の大学院の近辺を今度結婚して奥さんになった女の子の運転する車で案内してもらったことがある。震災前のことだ。そいんなこともあって今回結婚式に呼んでいただいた。
式と披露宴は両家合わせて20人ぐらいの、ほんとに親族、身内だけの集まりで・・・私の立場は異質だった。ご親類の方から”「えっ!?呼んだの?」「へーっ!出席するんだ?」という声も遠まわしに聞こえてきた。・・・きついかなぁ・・・と、思いながらの参加になった。

式は神社で神式の結婚式、紅葉にはもう少し、台風一過の静かな神社で写真撮影と・親族紹介・・・対面式に座ったところで式場の係りの人がそれぞれを紹介してくれた。
新婦の母・・父・・いとこ・・・叔父・・・・ひととおり縁故関係と名前が呼ばれる。・・・新郎側の最後が俺、・・ところが係りの方の名簿に俺の名前が抜けてたようで・・・(小声で)「すいません。お名前を・・・叔父様でよろしいですか?」と聞いてきた・・・少し口ごもる俺・・・となりでそれを聞いていた母親の姉、貫録のおばさんが・・・・間髪を入れず「そう、おじさんですよ!!」とフォロー・・・・・係りの方は「失礼しました・・・叔父の大福様です(本名言ってるけどね)とご紹介、事なきをえた。

神社出るときにおばさんに聞いたら・・・・いいのよ、あなたは、おばさんじゃないでしょ・・・・おじさんじゃない!そういう歳でしょ。叔母ですって言ったらウソついたことになるけど・・・・おじさんと呼ばれる歳の男性を「おじさん」て呼んだんだから間違ってないわよ・・・・・とのこと・・・・・・・あれ、この言い逃れは・・・落語の「付馬」である。

かねも持たずに吉原遊郭で遊んだ男が、借金とりの「馬」を付けられて早桶屋のおじさんに頼めば、すぐに返せると、道の向こうに付馬の若い衆を待たせて大声で「おじさーん!」、小さい声で「あの男の兄貴ってのが夕べ腫れの病で死んだから、気が動転してるどこでも断られた、頭抜け大一番小判型の早桶を作ってやると言ってくれると安心する、すいませんが大きな声で「こしらえて下さい。」「いいですよ!」「作ってくれますか?」「いいですよ。」・・・これで付馬をすっかりだます、あの噺だ。

結局、披露宴の席上でも新郎新婦の思い出を語る自己紹介があり、そんときには、新郎の母と親しくお付き合いさせていただいてる者です。と正直に話した。新婦のご両親にも挨拶してけど、新郎さんから聞いてますから大丈夫ですよ・・今後ともよろしく・・・と暖かい言葉貰って・・・・・針のむしろかと思ってたけど、とりあえずみなさん暖かく迎えてくれた・・・・ありがとう・・・偽物のおじさんだけど、二人の幸せを願う。

2013年9月14日土曜日

ひとりラブホと俺の「もう半分」と新郎の友人

アパートのクーラーが壊れている。扇風機と氷枕で夏を乗り切るつもりでいたが、先日、夜9時過ぎに部屋にいたら暑くて我慢ができなくなり近くのラブホテルに一人で泊まった。風呂入り放題・ダブルベット転がり放題エロビデオチャンネル見放題・・・・などを満喫した後、クーラーガンガンかけながら部屋の電気を真っ暗にして有線の落語チャンネルをボリュームを大きくして聞きながら眠った。夜中に目が覚めてぼんやりした頭に聞こえてきたのは夏の・・お盆シーズンということで亡くなっている上方の落語家さん方の特集で桂吉朝さんの「深山隠れ」だった、初めて聞く噺・・・不思議な噺だった。主人公だと思ってきいていた落語家が噺の途中でいなくなる、それっきり最後まで出てこないストーリーは、落語版インディージョーンズみたいで・・とび蹴りは出るつり天井もでる、悪漢どもの首がポンポン飛ぶ、新作落語なのかと思ったら、古典で昔からある噺なんだそうだ・・・上方落語も奥が深い、俺なんかの聞いたこともない噺がいっぱいあるんだろうな・・まだまだ、長生きして聞きたいもんだ。聞かずに死ねるか!であります。
特集のもう1本は、桂枝雀さんの「高津の富」こっちでやるところの「宿屋の富」だった。ほとんど無銭宿泊でいざとなったらにげてしまおうと考えている男が苦し紛れに自分がどれだけ金持ちか話す自慢話・・・「ほんとに、嘘かホントかわかりそうなもんじゃないか・・・・・なんだけど、やっぱり笑っちまう・・・・そのあたりでまた眠っちまったようだ・・・・落語に包まれて幸せな気分で・・眠った。

忌野清志郎さんの葬儀なのか・お別れの会なのか青山葬儀場では、その間ずーっとロックンロールが流されてた、と聞く。
俺が死んで、葬式あげてもらえるなら・・・葬式の間落語の録音流して貰おうかな。それなら、死んでしまうことも少しは怖くなくなるかもしれない。

で、富くじにあたる。と言えば・・・・先日宝くじが当たった、と言っても10万300円(何等かの当選額10万円と末等の300円の重複)である。人生変わるほどの額ではない。みずほ銀行の窓口に行き、別室に通されることも、口座開設のおすすめもなく、書類に住所とか名前とか書いて待ってたら通常の窓口で名前を呼ばれて、あっさり頂けた。
 さて、ここで思い出した、今、お付き合いさせていただいている方と以前宝くじの話をして「もし、当たったら半分あげる」と言ったことがあったことを・・・・堅い約束をしたわけではなかった。冗談話の流れの中で言ったことだ。落語の「もう半分」は、永代橋近くの居酒屋の夫婦が一合の酒を半分ずつ注文して「もう半分」と言って飲みに来る爺さんが娘が吉原に身売りして作った金を忘れてったのをねこばばしたことのたたりで爺さんそっくりの女の子が生まれる因縁話だけど・・・俺のもう半分は言わなければ誰も知らない「もう半分」の話
とりあえず、約束だから、たぶん彼女は、もう忘れてる約束だったけど、半分あげた5万150円・・・いらないよ。と言った彼女に「約束だから・・」と押し付けるようにあげた。「あたしが当たったらあげないからね。貯金する。」と言ってた。それがいい。そういうドライさが必要だ。俺の愚直なちょっと偽善的な約束なんか、笑い飛ばして、言わなければ誰も知らない約束なんかより、貯金して将来の自分たちの為に使う方が現実的で有効だ・・・・こうゆう人が俺には必要なんだろう。・・・・・・でも、たぶん、今後100万円当たっても1,000万円当たっても(もう当たらないだろうけどね)半分あげるんだろうと思う。約束だからな。俺のもう半分。

その、彼女の息子さんが結婚式・披露宴をあげる。俺にも招待状をくれた。涙出るほど嬉しかった俺も彼女のチームに入れてくれるらしい。(まだ、補欠で、見習いだろうけど)・・・・座席表には、新郎の友人となるらしい。・・・自己紹介・・・何と自分を紹介すべきか・・・・ご親戚中の総スカンをくらって、針のむしろになるか・・・わからんが、式のテーマは子供さんの結婚を祝福すること、それなら俺にも出席する資格はあるよな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たぶん。

2013年8月17日土曜日

風を探して・・と屋根がない・・・夏休みの自由研究は「酢豆腐」の作成。

多分日本中の落語ファンの子供たちや、落語研究会の研究熱心な学生さんならば一度はやってみたいと考えるのが「酢豆腐」の作成と賞味だと思いますが(何?そんなこと考えたこともないだ!?すいませんこれについては、後程そうではないと謝りますからこの時点では、虚勢を張らせていただきます。)
まず必要なのは、ここのとろの連日の猛暑であります。30度を超え40度すらこえるところもあるという(おれの春のインフルエンザり患した時だって、40度は超えなかったもの。)そして豆腐・・・スーパーかなんかでふたパックくっついて打ってるのを買ってきてひとパック食べたけどもうひとパック残っちゃって気がついたら賞味期限が過ぎてしまったなんてのがかならず冷蔵庫に残ってたりするもんです・・・それです。それがあったらもう大丈夫です。できれば大きな釜でお湯を沸かしてその釜がまだ熱い状態で空になってそのままにしてあるなどというシチュエーションがととのっていっればベストですがたとえそんんな釜がなくてもなーにこの温気の時分です、さらに乗っけて台所の風通しの悪い暑さのこもりそうな場所に2,3日ほっぽっとけば、たとえ置いたことを忘れていても台所に入った瞬間に我慢できないような異様な匂いが「酢豆腐」作成中ということを思い出させてくれます。あとは自分のことを「拙」とよぶような知ったかぶりの」いけ好かないお友達がいれば、呼んでこのできあがったものの食べ方がわからないからおしえてくれと頼めれば完成であります。しかし、ここで一言ご忠告申し上げます。実際にこの酢豆腐を作ってみた方ならおわかりでしょうがこれは、「目ぴり鼻つんといった段階を越えてしまった場合それはすごいことになりますよ「混ぜるな危険!」、「ダメ!絶対!」「そんなふうにはみえませんでしたよ・・合えばあいさつはちゃんとするし・・・何があったんですかねぇ―」「モー実家に帰らせていただきます」の世界です。たぶんお腹壊すなんて言う次元じゃないですよ、たぶん死亡しますね・・やめた方がいいです。全国の賢明な落語ファンおよび研究心に燃える実践派の落語研究会の部員の皆様への今、台所が臭くてしょうがない落研OBのバカ野郎からのご忠告でありました。

賞味期限切れとはいえまだきれい・・これが→
きれいなシャツの裏にはならない










 私は生活保護の担当ではないのだが、電話を受けた身の不運で、病院に連れて行ってくれという生活保護の方からの電話をうけてしまったのが運のつき
包括支援センターというところの保健師さんたちと現場へ行って驚いた外から二階が覗けて・・しかも二階の屋根が抜けていた・・夏の青空が見えた。居間に寝たきりのお爺さんがいた・・・下半身裸、聞けばトイレはティッシュにとってビニール袋に入れて部屋の隅にほ放って積み上げる「オムツ貝塚」のような状態いくら本人が施設や病院を拒んでいたからといってこの天気にこの状態で一人暮らしにさせとくなんてどーかしてるぜ担当ケースワーカー・・ともかく屋根がない。やーねなんぞというのはいうのは林家一門にまかせて救急車を呼ぶ。以前に救急車を呼んだ時、状況説明を深刻に伝えすぎて救急ヘリコプターをよんでしまったことをお思いだしたので抑え気味に伝える。
数分後救急車が来たが、ごみ屋敷状態の居間(障子があかなくなってて30センチぐらいの隙間からものの出し入れがやっとできる状態)我々は千利休の茶室と呼んでいた。ここを無理やりあけて搬出するには、救急隊員ではむりとのことで、消防を呼ぶことになる。消防車が到着するころには近所の人たちも集まってきてえらいさわぎ、何とか千利休の茶室を壊して爺様を搬出、下半身すっぽんぽんの33キロしかない枯っ葉みたいな爺様は電気のブレーカーは下げといてくれと冷静に我々に指示しながら毛布にくるまって救急車の滑車の付いたベッドに乗せられて国道を病院に向かった。屋根なんかなくても人は生きて行けるもんだ。

かぜを探してというと浜田省吾の歌みたいだけど実家で探して見つけた専大寄席の発表会の時に発行した機関誌かぜ第21号俺の代から3つ4つ下の代が発行したものだ。
おはやし「浜田よし子社中は懐かしい、発表会はいつも浜田よし子さんをおねがいしてたっけ。
補導出演は、技術顧問の三笑亭夢楽師匠のお弟子さん夢三四さんが出てるんだなぁこの方も若くして亡くなったんだっけなぁ・・昔夢楽師匠の早稲田のマンションに酒合丈さんや八海さん、当時の幹部の方々とお訪ねするとまず出てきたのがこの夢三四さんだったったっけ、当時は夢坊さんと言ったっけか・・この専大寄席の録音とか残ってないのかなぁ夢三四さんの落語録音とかないのかなぁ。
部員の似顔絵は、美化しすぎ





2013年8月3日土曜日

探せば、けっこうあるもんだ。「いい人」とは自分に都合のいいひと、・・落語「狸鯉」

だいたい、ここんとこ星座占いが最悪だった。
9月の敬老会イベントに落語家さんを呼ぼうとしたら・・・・・町長から待ったがかかり・・・地元の伝統芸能を呼べ・・・ついでに俺の知ってる津軽三味線演奏家も呼ぶようにとのことで・・・・・敬老会で寄席芸能をという私の密かに進行させていたたくらみは失敗した。

まあ、昨年の敬老会も、イベントの数日前にホールの冷房が故障して・・スポットクーラーは、手配できず大型の業務用扇風機5台何とか借りてフル稼働させたけど・・・熱い空気がどよ~ん・どよ~ん流れるだけの・・・・・そんな敬老会だったもんなぁ・・・・・高齢者決死の覚悟の敬老会


ここんところ、福祉関係の無理難題が多い・・・・・・・・・・知的で精神の障がい者が「お父ちゃんに殴られた」と親切な高齢者施設に飛びこんでくる・・・・・福祉の人は・・・みんな「いい人に」なりたいから・・・・親切にやさしく対応する・・・・・・・でも、お父ちゃんは、乱暴者でアル中毒気味でも娘は殴っていない・・・・てんかん発作と妄想によるものらしい・・・・・・ほんとうは、施設は「ここはあなたの泊まれるところではないの・・・出来ないことは、出来ないと・・・説明し対応しなければいけないんだと思う・・・・みんな「いい人」になりたいんだろう・・・・追っ払えない何とかして!・・・・と言ってくる。
知的に障害があり・・・・自分の思いに忠実な彼女は・・・・優しくしてくれる居心地のいいところが・・そこにあることを、おぼえれば・・・・・怒られてばかりいるお父ちゃんと何とか仲よくする方法や一人で生きていく方法をきびしく教えてくれる人よりも・・・居心地のいい優しい・・・でも、最後まで面倒をみてはくれないところに逃げ込もうとするだろう・・・・・「いい人」になりたい人は「悪役」をやりたくはない・・・・。「いい人」とは自分に都合のいいひと・・・のことだと、死んだ落語家が言ってた。


昔の落研の方々に、昔の落研の録音とか資料とか、押入れの隅とかにないですか?・・・と、聞いたてまえ・・・自分も探してみっか・・・と、実家に帰り・・実家農家だもん・・・納屋に30年前に東京から戻った時の荷物・・段ボールに入った当時の本とか・・・あったはず・・・・探してみれば、出てきたりするもんだ・・・・・見つけました・・・・・・・・

・「サンタフェ」宮沢りえ写真集・・・・篠山紀信さん撮影・・・

あ!こんなの探してたんじゃないや・・・・・・昔、落研の対外発表会「みな好き会」の時に会場で配ったパンフレット代わりの機関誌?・・・「与太郎」・・・・15号・16号・17号・・・・当時の落語界の話とか・・・落語研究会に入部した感想とか・・・・・たわいもない・・っちゃたわいもないことだけど書いてある・・・・・・B5サイズで・・・ガリ版刷り・・・・今時ないよな・・・手書きのガリ版刷りなんて・・・・

・・・・もう虫食い状態・・・ボロボロです。

 
当時の代表 酒合丈 さんのあいさつ文


 
八海さんのーおたいらに― 正座の話とか、楓さんの「落語について」とか・・・美恋さんの「クラブ観」なんかが載ってる・・・・17号には、伝助さんの「名人芸の崩壊」―桂文楽の悲劇ー・・・なんていう一文も載ってる・・・・これは、伝助さんお持ちかなあ・・・・いいや、コピー送って差し上げよう・・・
あーーーそうか、この「与太郎」17号・・・17回目のみな好き会で・・・・俺は、たぶん今は無き「山野ホール」で、生まれて初めて部員以外の方の前で落語やったんだなあ・・・・・落語「狸鯉」・・・・・狸が出産祝いの手土産がわりの鯉に化けて・・・・・ひと騒動・・・・・・狸の金は八畳敷き・・・・・私は子狸なんで・・・・ほんの四畳半・・・・・・・・俺は、この頃から金玉もの好きだったようだ・・・

当時の俺の一分線香即席噺も載ってた・・・・・「お前!おならするなよ!」・・「へっ?」
まあ・・・こんなもんだな・・

紋付だぜ!


これが、桂 小文治Tシャツだ!




2013年7月25日木曜日

俺のミッション・インポッシブルと夜の新橋駅、落語「お化け長屋」ふたたび・・

私のエロビデオ・DVDライブラリーは、衣類なんかの収納に使うポリボックスに入れて2階のベランダに山積みしてあった。

 ある日、仕事を終えてアパートに帰るとアパートの外装の塗り替えがあるとかで、周囲にぐるりと足場が組まれて、私の2階の部屋のベランダに通じるアルミサッシの引き戸・網戸には、外のベランダ側から厚手のビニールシートが一面に貼られてガムテープ止めがされていて、部屋の中からベランダに出ることが出来ない状態になっており、部屋の郵便受けには、大家さんからの一通の手紙が・・・

「前略
お世話さんです。大家でーす。明日、アパートの外装の塗り替え作業とベランダの床の防水加工もしますので、ベランダのお荷物を移動して下さーい。・・・・」と言った内容。

ひえーっ!!「本日中に?・・・しかも、目張りされて部屋からベランダに出られないのにー?」

その晩、むし暑いとあるアパートの周りに組まれた足場をよじ登り・・・
外からベランダに飛び移り・・・
ポリボックスに入った「団鬼六 縛りものシリーズ」とか「悶絶 海女(あま)シリーズ」とか「人妻 不倫旅行シリーズ」なんぞというビデオをベランダから足場へ・・
・また、ベランダから足場へ・・足場から下へ・・・
仕事帰りの8時過ぎに・・・汗、ぐっしょりかきながら・・・インポッシブルなミッションを・・怪しい動きを繰り返すおっさんの姿が・・
・(俺は、トム・クルーズか?)・・・時には、落っことして・・団鬼六さんが下の駐車場に散乱して・・・あわてて回収したり・・・

で、思い出す。物置代わりに使ってた長屋の空き店・・あきだな、一軒家を・・・大家に言われて、あけるのは面倒だ。と・・・借りに来る人を怪談話で追い返す・・・落語「お化け長屋」・・・・・強引な引用・・ですいません。

都内に大雨警報も出た、新橋の内幸町ホール「桂 小文治 十八番創りの会」見に行ってまいりました。
先日、ブログに専修大学落語研究会の発表会「みな好き会」を観に行ったけど、補導出演の桂 小文治 さんの落語「長短」・・途中からしか聞けなかった・・残念。と書いたのを・・たぶん読まれた世の助さんが、余った招待券を1枚送ってくれたわけで・・・世の助さん、ありがとうございました。

たっぷり、観させていただきました。・・・で、この日の噺の一本が「お化け長屋」・・やっと、たどり着いた。・・・・小文治 さんは、長屋の空き家を借りに来る人を追い返す理由は、空き家をつくっておくことで大家に店賃の値上げをさせないようにするんだという理由づけでやっておられました。

 その声で・・そのトーンで話されるから笑ってしまう・・ってことありますよね。ハイトーンボイス・・・顔芸・・じゃないけど・・その表情も・・すげー熱演で・・所作もきれいでいい形・・・・録音なんかじゃなく・・やっぱり高座でみるべき噺


目立った高校生?集団 白が飛んでますが小文治Tシャツ着てました
満員の客層は・・・・おおむね高い年齢層・・・昭和から平成への名人上手をたくさん見て聞いてこられた世代の方々なんでしょう・・・・奇をてらったくすぐりなど望んでいないような・・・落ち着いた反応がありがたい。俺も落ち着いて聞けて噺の世界に熱中できる。
この、「小文治十八番創りの会」へのとっくみ方が評価されて芸術祭の賞かなんか、いただいたんでしょう?・・・・・・・・お客さんと一緒に創りあげてこられたんでしょう、いい独演会ですよね。下座の三味線もおかみさん?・・・・生演奏・・いいっすよね・・・・おかみさん、開演前のロビーで販売中の「小文治Tシャツ」・・・・・紋付ですよ・・・・・を、着てご披露なさってた・・・・
優等生的・・・と、評されている人もいたけど・・・・・・俺はいい時間だったなぁ・・・・伝助さんも言ってた「ほどのいい」落語・・・・・

伝統的にある噺を壊すことから、始める落語家さんもいるし・・・その昔からの噺をそのまま、でも深く・・・掘り下げる噺家さんもいる・・・・いろいろあっていいんだと思う・・・・俺たち客はわがままだ・・・でも、この時間を・・・・この落語にどっぷりつかっている時間が楽しければそれで満足。

小文治師匠・・・真打のもう一本の噺は・・・「唐茄子屋政談」・・・・・牛じゃないけど・・・もったいないので・・・しばらくは反芻して・・・思い出して噛みなおして・・・・楽しむのであります。

2013年7月14日日曜日

神田で乗り換え、中央線快速・・・今年も、歌舞伎町で「みな好き会」・・・びゅんびゅん振ってくる落語「三方一両損」

仕事が終わってから、特急スーパーひたちに飛び乗っても・・・開演時間の6時には間に合わない。
昼間の汗が、電車の冷房で引っ込んでも、乗り換えのホームでまた、吹き出す汗・・汗・・・

上野・・・神田乗り換え・・・・中央線快速

君の家の方に 流れ星が落ちた・・・僕は歯磨きやめて・・・電車に飛び乗る。
今頃君は、流れ星くだいて・・・湯船に浮かべて 僕を待ってる・・・
走り出せ中央線・・・・夜を越えて・・・僕を乗せて・・
・・・・・・・上条恒彦さんの歌うバージョンの「中央線」・・・・思い出しても・・暑いものは、暑い。

新宿駅東口・・・歌舞伎町方面に出る・・・歌舞伎町2丁目へ・・・・呼び込みのお兄さんをかわして・・・西武新宿線沿いを歩く・・・汗がどんどん出る・・・・首回りがべたつく・・・・仕事終わった週末に何やってんだか・・・俺は・・

新宿永谷ホール・・・6時40分頃に飛び込んだ。
専修大学落語研究会顧問・・・桂 小文治さんが・・「長短」をやっている・・・・ちょうど2服目の煙草の火が、左のたもとに飛び込んでいったところ・・・今年は、小文治さん聞けた。うれしい。
あれ、ちょっと声が出てない気がするなぁ・・・・また、のど痛めてるのかな。・・・
「・・・だから、おせえねえ方がよかった」・・・・・あっという間の下げだ・・・・・もう少し早く来れれば・・・もっと聞けたのに・・・・

代って、女性の学生さん・・・松風亭林檎(りんご)さん、・・・・・・・・・「崇徳院」
NHKの朝ドラ「ちりとてちん」をみて落語が好きになった私・・・・もし、今頃影響受ける年代だったら、海女さんになってたかも・・・・縁は不思議なもので・・・・という枕・・・導入部分。

・・・・・・とても「みな好き会」に出たかった。・・・・とも言っていたな・・・・黒門祭とか鳳祭とかの学園祭は、校内寄席であるんだろうけど・・・・学外の一般ホール借りての発表の場は・・・専大寄席とか落語長屋とか部員の地元を回る「3年の会」なんて、やってないんだろうから・・・・たぶん、この「みな好き会」だけだろうからなぁ・・・・・・頑張って続けて・・・しかも、それに出たかった・・という素直な心意気・・!偉い!・・・と、思います・・・・っつて、俺が思っても何の役にもたたないんだけどね・・・

俺がもし学生の頃だったら4畳半のアパートのこたつの向こうっ側でしゃべってるのをみかん食べながら聞いてるんだったら幸せに聞ける落語だよね・・・・ほめてるんです。・・・・「崇徳院の歌を残した名前もわからないお嬢様・・・・もし、見つけたら、今住んでる三軒長屋をくれるという・・・・この、「三軒長屋!」というフレーズを心の支えに・・・・辛くなったら「三軒長屋!」・・・いいよね・・ここやりたかったんだろうなぁ・・・・・可愛いし・・・着物は、・・・きれいだし・・・ほめてるんですよ。

で、仲入りの  新入生紹介・・・・・9人入部して・・・・6人のみ紹介・・・・何があったんだ?

高座の前に6人が正座して頭を下げてる後ろで、当日の真打が口上をしゃべって、一人ずつ自己紹介・・・学部・学科と氏名と芸名と・・・昔は、ここで「一分線香即席噺」だったんだ・・・たとえば・・

「向こうから、剛力彩芽、武井咲、芦田愛菜の女優3人が歩いてくるけどさ、・・目の前の水たまり、またいで飛び越えられるかな?・・・・・」・・・「剛力あやめと武井えみは越せるだろうけど・・・・芦田まなちゃんは・・・・・・・股毛(またげ)ない。」

・・・・・・すいません。出した例が下ネタで・・・しかも、子供さんネタで・・・・
ともかく、現在の落研は、ここで「ダジャレを言います。」とか「物まねをやります。」とかね・・・・・いいんです。笑わしてくれるんなら・・・何でもありです。
・普段アイスは食べないんですけど・・・こんな(暑い)ときは・・・アイスを愛す。
・今度の車検は、なんでこんなに高いんだ!・・・・しゃけんじゃぁねえ!
等々・・・3本締めで〆て仲入り・・・・終了。

立川 談修さん・・・・専修大学落語研究会OB・・・・・・「ガマの油」
相変わらず丁寧なお辞儀で始まる。
真打になられたし、ご結婚もされたんだよね・・・・・

続いて、学生さんによる「いろもの」・・・・・・・・漫才
ほんとに、「いろもの」っていっても漫才の方が声も出てるしテンポもいい・・・ナイツ みたいな漫才やってた。

で、真打は、・・・・・「三方一両損」・・・きっぷのよさそうな兄ちゃん、長野県出身だそうだけど・・・松竹亭 嵐(ストーム)と読ませるらしい・・・

元気がいいのは、聞いてて気持ちがいいもんな・・
野球で言ったら・・・セオリー無視・・・ぶんぶん振り回す・・・・コースにきたら何でも振る・・ストレートなんかきたら特に振り回す・・・・当たろうが当たるまいが・・・力いっぱい振り回す。・・・たまには、当たる・・・・そうそれは、俺たちも学生の頃、感じた一席全力投球・・・・力いっぱい声出して、力いっぱい演じると素人にだってわかってくるくることがある・・・一席、力いっぱいやったからわかることがある。
プロのマネじゃない自分独自のキャラクター見つけることだってある。(素人だからうまく真似られない・・・ってこともあるけどね)
その言い回しは、江戸っ子口調じゃない・・とか、タンカの最中にセリフ噛むな・・・とか、そんなことは、関係ないんだ・・・一席全力で駆け抜ける・・・・やりたいようにやる。それが学生落語なんだと思った。・・・・・・・いいもの、思い出させてもらいました。・・・・っても現役部員さんは、こんなブログ見ることはないだろうから・・・遠くで応援。

何のために・・仕事上がり・・・・くたくたのベトベトのおっさんが、水戸から新宿、歌舞伎町くんだりまで出かけってたのか・・・行っちゃたんだからしょうがない。・・・・ただ、7月だけど・・・途中からだったけど、みな好き会・・・・まだ続いており・・・・昔の匂いも少しだけ・・・・・行ってよかったです。












2013年7月2日火曜日

坂道のおっさん、と和泉多摩川で迷子、落語「堀の内」

最近、好きな小噺。
熱海五郎一座でやってた「北朝鮮小噺」
「北朝鮮のサンドイッチはチーズ1(いち)にハム2だ!(ハムニダ)

休日出勤の分の代休をもらえたので、電車に飛び乗る。9時頃にスーパーひたちに乗れば12時前には、小田急線の生田に着く・・・・・近くなったもんだ・・・30年前が思い出せないほど駅は変わってしまったが・・・・駅前を出ると世田谷街道?・・・このあたりは少し覚えている・・・・・駅前の八千代庵という蕎麦屋に入る。
学生の頃よく通った。新宿のNCホールだったかで7月頃、落語会があってサービスで貰った「ほおずきの鉢植え」・・・ほおずき市のころだったのか・・・貰って帰ってきたけど・・どうせアパートで枯らしてしまうならと、蕎麦屋のおばちゃんにあげたら、かつ丼の代金・・・・・・「今日は、これ貰ったからいらないよ」・・・・・「落語頑張ってね。」と、言われたことがあったっけ・・・

何を頑張ればよかったのか・・・・・・でも、今まで何とか生き延びてます。

・・・・30年ぶりに店に入ると・・・さすがにおばちゃんはいない・・・亡くなってるよなぁ・・たぶん。30年だもんな・・・今は、代変わりして・・違うおばちゃんが注文を・・・・何にします?・・・・かつ丼ください。

12時をまわったら、「うん!う~ん!・・・」、「うん!う~ん!・・・」という声が、自分の意志で止められなくなってるお爺さんとか、定年後に夫婦でウォーキングを始めました・・・みたいな初老のご夫婦とかの、じいさん、ばあさんが入ってくる・・・・テーブル4つの小さな店は、この年代が、常連さんらしい・・・・ごちそう様・・800円払って店を出る。・・・旦那さん、脳いっ血やったのかな・・・左半身に麻痺が見える・・・体が不自由だったことに気がつく・・・頑張ってください。

こんな階段が3か所続いて、やっと頂上・・・伝助さんも昔登った。
30年前に毎日、登っておりた、あの階段、坂道を登る。・・・・この先にアパートがあったんだ。
こんなに、すごかったかなぁ

現在は両側にマンションや新築住宅が建て込んでずいぶん狭くなった気がする・・・・・・昔は一気に駆け上がったこの坂道の階段を・・・・今は、休み、休み登る。・・息を切らして登る・・・汗をだらだら、ペットボトルの水をがぶがぶ飲んで、むせかえりながら登る。

昔は、ここを毎日、往復・・時には2回、3回と登ったる降りたりして、・・・・確かに、ここで何かが始まったことを思い出す。・・・・大丈夫だ。まだ登れる。へろへろになったけど、いつだってここへ戻ってこれる・・・やり直せる・・・ここを登り切ってみせるぜ。

なんてなことを考えてる・・その脇を・・・ひらひらの薄手のスカートはいて日傘をさした若いおねーちゃんがスタスタと追い抜いて行った・・・・やっぱり、もう若くはないか・・・・しゃあない。


そんなことを確認して、生田駅から新宿方面行き各駅停車に乗る玉川渡って和泉多摩川駅で降りる。
登ったら降りる・・・膝が笑う
相変わらずの梅雨の晴れ間、暑い昼間の太陽を受けながら、汗だらだら、水がぶがぶ飲みながら歩く。
・・・・・・・何処へ・・どこへ・・・行こうとしてるんだ?!

狛江市猪方*** 春泉荘  でも住居表示が?・・・・めっからない。

「あのー・・・・私、の行くとこどこでしょうー?」
まるで「落語 堀の内」であります・・

ほんとに、そそっかしい人間なので・・・昔の落研部員名簿の住所だけメモしてきたもんだから・・・・狛江市の住居表示が変更になってて・・猪方・・という町名は残ったけど、**丁目**番地**という表記に変わってることを調べないできたもんだから・・・変わってしまった街並みの中、「春泉荘」は、見つけられませんでした。

弥っ太さんや牛丼君に報告したかったけど・・・まあ、・・・しゃあないか。
喧嘩したり・・・泣いたり・・・・雑魚寝したり・・・いろんなことがあった・・・・あの、伝説のアパートは、思い出の中に残しとこう。




 

2013年6月14日金曜日

取り返しのつかないエラー?・・・落語「居酒屋」と・・・今度は、おごらしてください。

大洗にいたカップル・・梅雨の晴れ間
野球の江夏豊さんがいつかテレビで話してた。
高校野球の地区大会、3年の決勝かなんかの試合で最終回で打ち取ったはずの外野フライ・・・・そんなばかな・・の、外野手の落球・・・サヨナラ負け・・・それが、高校最後の試合で・・・

歳を重ねて、その時のメンバーが集まって飲む・・・・その度に、そのエラーの話が出て・・・・エラーした選手だった友達が泣くんだそうだ・・・・

プロ野球があって・・・・高校野球や社会人野球もある・・・
プロの落語家がいて・・・・・落語研究会・・・落研・・があってもいいと思っている・・・もちろん分をわきまえて・・・だけどね

落語家の前座修業は・・そりゃー大変だというけれど・・・・サラリーマンの営業回りや殴られても殴り返せない教師の生徒指導だって・・・・面と向かって「税金泥棒」と言われながら「はい、はい・・」と仕事する地方公務員も・・・・それぞれに・・それぞれの場所で・・・それぞれの方法で頑張っている。・・・・・・・・・・・・・でもさぁ・・立川談志も・・・古今亭志ん朝も・・・三遊亭円生も・・・・生で見たことはないけど桂文楽も古今亭志ん生も・・・・あんな噺してたら死んじゃうよなぁ・・と思ってたらやっぱり死んじゃった桂枝雀も・・落語家さんはかっこいい。すごかったもんなぁ・・

メモ帳には伝助さんに聞いとくべぇ・・と書いてある
水戸で伝助さんと飲んだ・・・・・俺は、ウーロン茶だけど。

「宮下へお掛けなふぁーい」・・・・・・先代の三遊亭金馬・・・「居酒屋」・・・大神宮様のお宮の下の席は・・・・あいてなかったけど・・・・「出来ますものは・・つゆはしらたらこぶあんこうのようなもの・・ぶりにおいもにすだこでございます、ふぇーい。」・・・・・小僧さんは、こないけど・・おねーちゃんが注文を・・・・

・・・・伝助さん何にします?・・・えーっと・・最初にビール生中で乾杯すると、ひと品半額サービス?・・・ひとりがウーロン茶だと?・・・・だめ?・・・・・と・・・伝助さんにビール2杯お願いします。・・・・・あとは・・その半額になる「ハムとベーコンのチーズフォンデュー」・・・なにそれ?・・・・
「もちもちの揚げ出し豆腐」と「ホッケの焼き魚」・・・・・そんなとこで・・・はぁービールは続けて持ってくんじゃなくて・・・2杯いっぺんに持ってくんのね・・・いいけどね。・・

ほんじゃぁ!(ビールとウーロン茶で)乾杯・・・・・カチン。

そっから・・・・3時間落語と落研の話。

これに溶けたチーズつけて食べろってか?・・半額
出てくる、出てくる・・・「たがや」・・・「らくだ」・・「猫の災難」・・・「豆屋」・・・・桂小文治さんの「シラミ茶屋」・・・「殿様団子」・・・「牛ほめ」・・・1度は自分でもやってみるべきだぜ、みんなの好きな「芝浜」・・・・金原亭伯楽?・・・いいじゃない・・・・・柳家三三 ってどうよ?・・・春風亭一朝・・春風亭一之輔ですかね・・・・・桃月庵白酒も好きよ・・・・入船亭扇辰・・・立川談修、どう思います?・・・

あっという間の・・・3時間・・・・楽しかったです。伝助さん。ごちそう様でした。



2013年6月3日月曜日

金玉のでかいおじいさんは・・・「落語 抜け雀」・・・かなちゃんが泣いている

フラワーパークのばら・・・金玉の話には関係ない
以前にこのブログに書いた・・・金玉のでかいおじいさんのその後・・・
鼠径ヘルニアで金玉でかかった、うそ泣きを得意技とする、気に入らないことがあると、「帰るんだー!」と関係者を困らせるだけ困らせ・・・・でも、みんなに「しよーがねーなぁー」と言われながら・・・どっか憎めない、おじいさんは・・・施設から病院に転院し鼠径ヘルニアの手術を受け・・・金玉が小さくなるとともに・・・急激に弱っていった・・・・弱ったからと言って・・・・油断はできない・・・・

体に着けられた延命措置の管や点滴を・・・・自分で引き抜き・・・・・吐いたおう吐物を両手でベット周辺にまき散らし・・・・・彼にとっては、延命措置の意味なんてわからない・・・そういうものが不快だからそうするんだ・・・たぶん・・・またまた、みんなに「しよーがねーなぁー」と言われながら・・・あたりまえに・・・・亡くなった。

たぶん、向こうに行っても・・・おじいさんのことだから・・「帰るんだぁー!」と言いながら、閻魔大王や鬼たちを困らせているんだろうな・・・あなたの80数年・・・いろんな人が心配して、世話をしてくれたんだぜ・・・・向こうであったらちゃんとあいさつしないとね・・・・もう、帰れないんだからさ。


大子町の常陸よさこいソーラン踊り・・静かな通りに・・踊りの波
4月20日に柳家喬太郎独演会 多賀市民会館に行った。(もう6月なんだけどね・・)
前座さん出さないで・・・開口一番に喬太郎さんが上がったんだけどさ・・・落語「花筏」・・・・・で、終わって降りるでしょ・・・・次に上がったのが・・去年も日立に来た入船亭辰じん さん改め 小辰 さん・・・前の喬太郎さんが座布団返してないし、めくりも喬太郎のまんまだから・・・小辰さんが自分でめくりは直したものの・・・座布団はそのまま座って・・・・「金明竹」に入る・・・・・いいのかなそれで・・・・噺は唐傘だの猫の断りあたりは端折って・・・・・加賀屋佐吉さんの使いの人が訪ねてくるところから・・・・きちんとやってる分だけ・・・・・座布団返ししてないんだよなぁー・・・・・気になる。・・・・下げて降りるときに、座布団返して・・・・・めくりめくって・・・・・

続いて喬太郎さん上がって2席目・・めくりと座布団返しの件、謝って・・・・新作「夜の慣用句」かな(ツボにはまったのかな・・一人のおばさんが笑う笑う・・・異様に笑う・・そこで笑うかな?ってとこでかん高く笑うもんだから、ほかの客が引く引く)・・・

ーーーーーーーーー 仲入り ----------

喬太郎さん3席目・・・・まくらで懐に手を入れたとたん・・・・・皆さんも驚くと思いますが・・私も驚いた・・・・タバコとライターが入ってました・・・・・(仲入りで喫煙所でタバコ吸ってそのまんま懐に入れて高座あがっちゃったのね)・・・・・・・噺の途中で何度も痰を切るような咳をするのが、いろんな登場人物で、出るから気になった・・・・・タバコ吸いすぎかな・・・・・舞台そでにタバコとライターをほおって・・・・噺に入る・・・「抜け雀」・・・・描いた画像から生きた雀が抜け出す・・名人噺・・・でも、個人的には親を駕籠かきにした。っていう下げはあんまり好きじゃない。

画像から抜け出すって言うと・・・・・・・今お付き合いしてる、方から借りた20年前のビデオ・・・新宿のビデオ屋さんにカビ取りとDVDへのダビングを頼んだのが終了して・・・送られてきた。
初めて見る「かなちゃん」は、3歳・・・・真っ白なワンピースに赤の水玉の入ったお洋服が可愛い・・・まとわりついてくる1歳下の弟は、噛みつき攻撃で撃退して泣かしている・・・ふっとい眉毛と難しい顔をしてるけど、カメラに気が付くと一生懸命、首をかしげながら笑おうとする・・・・画面の隅っこで、お兄ちゃんと弟をじーっと見つめながら、ちょっと難しい顔をしている。

20年前のビデオだから、現実には、かなちゃんは23歳か・・・きれいな御嬢さんになっている。

俺は、父親になることは、・・・・たぶん求められてはいない。
りっぱに成人した子供さん方には、・・・・お父さんが、そばにいない君たちには、味方がひとり少ないから、必要なら味方になる・・・とは、言ってあるが、その必要は多分・・・・ない。
お母さんとは、お付き合いさせてもらっていても・・・・・「そして、父になる」・・・ことはない。

でも・・・20年前のビデオの中で・・かなちゃんは、大きなひとみから、ぽろぽろと涙を出して泣いている。
理由はわからないけど・・・悲しいことがあったのか・・・3歳のかなちゃんが泣いている・・・・それを見ながら俺も泣いてた。

2013年5月15日水曜日

あの頃の下北沢、羽根木1丁目と、あした順子・ひろしはアダルト?落語「二人旅」

足利フラワーパークの大藤
「あした順子・ひろし」の漫才のDVDをアマゾンで注文しようとしたら・・アダルト部門に飛ばされて”あなたは、18歳以上ですか?”と聞いてきた。
・・・・・・・「あした順子・ひろし」さんは、アダルトなのか?・・・・・結局、品物の入荷が無いとかでアマゾンでは、買えず・・・・・・新宿のミュージックテイトーで買った。


ついでに行ってみたら・・・・下北沢の駅前が変わってた。
線路が地下にもぐるにあたって・・・駅周辺が大きく変わるんだなぁ・・昔、ピーコックの反対側に出て・・・何度か行った定食屋さん「千草」も店を閉めてた。・・・・・・風公君の母ちゃんがいたとか・・・ペコちゃんと飯を食べたとか・・母ちゃんさんから伝わってペコちゃんといたのが、風公君にばれた・・・とか・・いろんな思い出が・・・ある。
「ひとつせんめし、ありやなきや」・・・・落語「二人旅」か・・・「いちぜん飯あり、柳屋」・・・千草 は、なくなるんだな。

駅前をぐるーっとまわりながら・・・・昔はジャズ喫茶?「マサコ」んとこの陸橋を上って・・・昔はサルがいたんだよなぁ・・・・京王線のホーム見ながら・・・・新代田駅方面へ・・・住宅街を歩いた。

雨の日に、新代田駅の羽根木に住んでた、にゃんにゃんと・・・猥褻な意味を持たない時代の秋田の娘・・にゃんにゃんさんね。・・と歩いてたら、彼女の白いキャンバス地の真っ白いデッキシューズが・・・洗った時にすすぎが足りなくて・・・・・・石鹸が残ってたのかな・・・・・歩くたびに、脇の空気穴からプシュ、プシュ・・と、真っ白い泡が出てきた・・・・二人で、「カニだ!カニだ!」と笑った。

貧乏学生には、ただ住宅街を歩くだけでも楽しかった。

何年か毎に・・・たずねる街・・下北沢駅で降りて歩く住宅街・・・・故郷に帰る前に住んでた街・・・・どんどん変わるなぁ・・・・・

2013年4月29日月曜日

猫の間・と、長生きの野菜・・・落語「二階ぞめき」

伝助さんがテープを送ってくれた。ありがとうございます。
なつかしい伝助さんの「牛ほめ」聞かせていただきました。
「ねこのあいだ」は、なつかしい・・・

上野本牧亭の録音であります。当時まだ月の家円鏡だった現在の八代目 橘家円蔵さんが補導出演してるので俺らが1年んの時の「みな好き会」か?・・・・技術顧問だった七代目の橘家円蔵さんが5月かな亡くなって・・・・新しい顧問が三笑亭夢楽になる前だから・・・円鏡さんは、これが最初で最後の補導出演・・・・・・こんな枕から・・「猫と金魚」やってる。

昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでおりました。お爺さんは山に芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に行きますと川上から大きな「サツマイモ」が流れてきました・・・・お婆さん、このイモを家に持って帰って、ふかして一人で全部食べてしまいました。お婆さんよっぽど食べたんでしょう・・・・大きなやつを一発ぶぃー・・・・・お爺さん、芝を刈らずに草(臭)かった・・・・

寄席で何度も聞いた・・・でも、おかしい・・。

昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでおりました。お爺さんは山に芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に行きますと川上からドンブラコ・ドンブラコと大きな「桃」が流れてきました・・・・お婆さん、このイモを家に持って帰って、お爺さんが帰ってくるの待っておりました・・・・なかなか帰ってきません。・・・5年、・・10年・・・・15年たってやっとお爺さんが帰ってきたので、包丁で桃をスパッと割ってみると・・・・・・中の桃太郎の・・・・・チンポコに毛が生えておりました。

くだらねぇー・・・でも、笑った笑った。

1年生紹介で・・例の自己紹介、一分線香即席噺・・・・型どおり、きちっとやっております。
2年の最初に退部しちゃった「楽家にゃんにゃん」の声も聞けた・・・
「長生きの野菜って知ってる?・・・・・百歳(白菜)」・・・若い懐かしい声だ。

3年生だった風神さんの中入りの演者紹介の声もあった・・
落ち着いてんなぁ・・・・・余興の仕切りなんか、ほんとにうまいよなぁ・・ほんとにキャバレーの呼び込みみたいだ・

当時、人気絶頂・・・落語四天王のひとりに数える人もいた月の家円鏡さんが出てるせいなんだろうな・・この落語会全体が高揚してるもんな・・・・・ある意味、うちの落語研究会の転換期だったのかもしれない・・・・・伝助さん・いい記録残してくださってありがとうございます。

落語に「二階ぞめき」ってあるじゃん・・・吉原・・遊郭が好きで好きで・・とうとう二階に吉原を作っちゃう噺

俺も作りたいな・・・二階に落研の部室・・・・テーブル席の部室と・・・正座のできる畳敷きの和室の部室と・・・・そうだ、バイトあけに終電までしゃべりこんだ「にゃんにゃん」の3畳一間のアパートと・・・・なぜか大家さんちの家の中にあって、玄関入るとまず大家さんの居間が見える・・・部屋のドアを開けると、なぜかちゃぶ台ぐらいの高さのテーブルがあり、それを乗り越えて部屋に入る・・・しかもなぜかドリフターズみたいな大きな「かなだらい」(洗面器の親分みたいなの・・・ほら、産婆さんが子供とりあげるのに使いそうな・・)が、あった風公君のアパートも・・・・みんなで雑魚寝した先輩から代々ひきついで借りてた牛丼君の狛江のアパートも・・・伝助さんや牛丼君、扇松君、露漫さんなどなどの雑魚寝姿付で・・・・・、

いま、お付き合いさせていただいている方のご長男が結婚する。
いろんなことのあった、旦那さんと別れてりっぱに学校を卒業させ・・・就職し・・・あとは結婚なんて心配することもなく・・・子供さんは、かわいい娘さんと結婚する。

母親としては、いろんな思いもあるようだけど・・・・・俺はお母さんと結婚できないうちに・・息子さんに先を越された。・・・・追いつけるだろうか・・
母は、前の旦那さんの写真などは家を出るとき、みーんな処分してきたと話していた・・・でも、若い嫁さんは、夫になる人の子供のころの様子知りたいだろうし・・・俺も、知りたい。なんか無いのか聞いたらホームビデオの映像があるらしい・・・でも撮ってから20年、見ないでそのままだから、テープにカビが生えてる、第一見るためのビデオデッキがないとのこと・・・・もう今はDVDとかだもんな・・・とりあえず貸してと頼む。

借りたビデオテープ10数本・・・カビのひどいのは、手におえないので専門業者にカビ取りとダビングを頼む・・・・・結構高いので、半数だけ頼む・・・残ったテープを自分でDVDにダビングしてみる。
運動会や幼稚園の卒園式・・・子供さんはお母さんに似てかわいい・・・こうゆう映像は子供さんに残してあげるといいよなぁ・・・・・お母さんも若い・・・俺の知らない年代の・・・若いかわいい、一生懸命の子育て真っ最中の・・・・お母さんは観ていてまぶしい・・

ただ・・・見たこともないおっさんが出てくるんだ。・・・運動会の親子競技・・・・
夏休みの海岸・・砂浜・・・子供さんの手を引いた・・・・・このおっさんが・・・・初めて見るお父さん・・・だった人・・・・じゃない・・・現在もお父さんはお父さん。よくみるとお父さんの体型と子供さんの体型・・似てるんだよね・・・・・親子だもんな。・・・かなわねえなぁ・・・・どっかにいるんだこの人。・・今も

みんなが忘れたことは、なかったことと同じだから、覚えておいておくれ・・・と、落研のことは、昔のみんなに頼んだ。

だけどさ・・・・だけどよ・・・矛盾するけど・・・忘れてくれねーかな・・・・無かったことにしてくれねーかな。
俺が登場することのない時代の・・・・写っているこのビデオ映像。
わかってるんだ・・・俺がどう頑張ったて・・・この時代のこの映像の中には、俺はいない・・登場できない。・・・・お母さんと子供さんの大事な大事な思い出だからな・・・お父さんがいてお母さんがいて・・3人の子供さんはかわいい。
いっぱいの日差しの中で・・手をつないでいる。

たしかに見なきゃいいものだってある。記憶から消してほしいこともある。・・・けどよビデオなんて記録じゃねーか・・・あったことが一番大事なことなんかじゃねえ・・・・・思い出すと悲しくなることなんか、これからの人生で上書きしてやる・・・・しあわせなことばっかりで埋め尽くしてやる。・・・大丈夫、大丈夫・・・お母さんも子供さんも、みんな可愛い・・・みてるとこっちまでニコニコしちまう。これからもずーっとだ・・・これからは、私、大福大先生も参加させていただく・・もう、決めたんだ。




2013年4月7日日曜日

散る桜・・「再度のお願いにあがりました」・・と、落語「お化け長屋」

夕べからの、雨風で桜もだいぶ散ってしまった・・・花に嵐のたとえもあるぞ・・さよならだけが人生だ。って書いてたのは・・勧酒・・・井伏鱒二だったけ。

可愛い顔してるがこの熊は「おげれつ熊」
その、ご夫婦ともに身体に障害のある方で、痴呆のあるおばあさんと中学生の子供さんのいる世帯なのであります。
 その、中学校の校長先生から電話が入る・・・・・ご家族からの相談があって・・・・そのお宅は、県内の他市から4,5年前に転入されたのだけど・・・・わけありで売りに出ていた蕎麦屋を店の前の狸の置物込みで買って住宅として住んでた・・・・・そこに、最近、不思議な現象が起こるというのだ・・・・とても住んでいられないので、何とかしてあげてくれというのだ・・・「お化け長屋」なのである。・・「・・越してきて一日、二日は何ともないが・・・・雨のシトシト降る晩などがある・・・・夜も深々と更けわたり・・・」

 校長は言う。・・・「私も見たのだよ!誰もいないのにふすまが突然倒れ・・・テレビのボリュウムを上げたり、大きな声を出すと電気の電源ブレーカーが突然・・突然、落ちるのです。何とかしてあげてください!」
・・・・・何とかしてと言われてもねぇ・・・福祉の仕事で「お化けの担当」なんていないしねー
 
ちょっと、考えてよ校長・・・・

ふすまが、倒れるのって・・家が古くなってて立てつけが悪くなってるってことは?・・・・・東日本大震災で家が傷んだお宅も多いし・・・・ブレーカーが落ちるって単純に使用電力量が容量を超えたってことでは・・・・?・・・・

あとで、そうらしいと分かったことは・・・・複雑な家庭なので、中学生が不満があって、家族にわからないところで、家壊したり・・・電源のいたずら、で家族怖がらしてたらしい・・・校長が「よーく言って聞かせた・・」と言ってたとのこと。

笠間稲荷神社入り口の蕎麦屋の蕎麦・・・伝助さんみたいに美味しそうに撮れない
前にブログに書いたけどさ・・・震災のあと、ひっくり返った部屋の段ボール箱の中から見つけたカセットテープ・・・先輩の歌ん朝さんの追ん出し寄席のテープとか・・「小噺大会」のテープ「落語試験」のヒアリングテープ

聞いてると、昔は気づかなかった演者の工夫とか何がやりたかったのか・・・なんてぇのが少しわかったりする。・・・・だから聞いてて楽しいんだけど・・・・・・素人がやってることだから、聞くに耐えない部分も多いんだけどさ・・・・・もう少し稽古しろよ・・俺も・・・今頃言っても手遅れだけど・・・

そんなもんで・・昨年暮れにやった落研OB会の時の記念写真のデータを参加した方々に送って…同封した手紙に落研の昔のカセットテープとか持ってたら送っておくれと書いておいた。
・・・・・・もし、テープがたくさん集まったら依然にブログに書いた「俺の夢の寄席」をほんとに録音したものでCDとか作ってみたいと思ったのよ。

・・・・・1本も送られてこないね・・・怒ってんじゃないよ・・・たぶん、昔、録音した自分たちの落語なんて誰も聞き直したりしないんだよね・・・つっーか、残してないよね、そんな音源。とっくに処分してるよね・・・・・それが、必然。もう30年近くたってんだもんね。
こいう時に、自分はうまく年とれてないよなーと、感じる。昔は昔、今の生活が十分満足なら、学生時代を懐かしむことはあっても・・・それは、今になってもう一度なぞるもんじゃないのかもしれないね。
・・・だけど、・・・・だからかなぁ・・伝助さんんのブログ拝見すると・・・あの頃のことを、昨日のことのように覚えてる人がいるんだ。と嬉しくなるのさ・・・・何度も言うけど・・・誰も忘れてしまった出来事は、おこらなかったことと同じだから・・・・・・・覚えておこう・・・思い出してあげようと思う・・・「何も出来ないくせに王様みたいに過ごしてたあの頃のことは。・・・・・・ここで終わるとかっこいいんだけど・・・
再度のお願いです!このブログ読んでる、あの頃の仲間たち・・・あの頃の録音や写真やビデオが残っていたら送っておくれよ!・・・必ず返すから。・・・・送ってくれたらお礼に先代の橘家円蔵師匠・・元の・落研技術顧問の落語「お国なまり」の録音とか・・・松竹亭 松時 君の「春合宿かなんかでやった合宿の高座」の録音とか・・・・聞きたくはないだろうけど・・・すべりにすべってる「小噺大会」の録音とか・・・夢三亭大福の「ベスト落語集(芝浜 万病円 あり)」・・・・(まぁ・・これは聞きたくないか)
送ってあげるからさ・・・・できたら、押入れの中、探してみては、いただけないか。

 

2013年4月1日月曜日

「季ぃ~節の変わり目を~ぉ」とヘリコプター男と落語「花筏」

笠間稲荷で著名人絵馬展というのをやっていて・・ともさかりえとか

年が明けてから・・・生活保護の方が3人亡くなった。
何らかの理由で仕事ができず・・年金も積んでなかった方がほとんどだから・・季節の変わり目を乗り切れないで、亡くなる方が多くなるのかもしれない・・・不謹慎だけど・・・季節の変わり目をこんな形で知るなんて・・・・・いい気持のもんではない。

近所の方から「最近、家の外で見かけないけど・・・・何かあるといけないから見てきてもらえないか」という、電話で向かった田んぼの中の一軒家・・・・家の近くまで来ると駐在さんのパトカーと近所の方が立ち話中・・・・・亡くなってたということらしく、我々より一足早く駐在さんが見つけて・・・鑑識職員を呼んだとのこと・・・幸か不幸か一足遅く、第一発見者にならずに済んだ。我々は、現状保存優先とかで中には入れてもらえず・・・・・あとは、この方の火葬埋葬を誰が行うのかが問題。

高田文夫さんなんかにまじって
たいていは、兄弟・子供さんがいても、関わりたくない・・・自分には関係ない。ということが多くて、その説得・調整でいやな思いをすることが多い。誰も見つからないと・・見つかっても拒否されると生活保護費でなんとかしないといけなくなる・・・・今回は幸いにも県外に嫁いでいる娘さんが・・・亡くなった家には一度も来たことがないとのことだったけど・・・・ご遺体を引き取ってくれることになり一安心。子供さんと疎遠になってからのこの人の人生なんて誰も知らない。本人が亡くなって誰も知らないってことは・・・・・無かったこととおんなじだ。なんて人生だ。・・・ブログにあなたが亡くなったことだけ書いとくぜ・・・・確かにあなたはいたぜ・・みんなに嫌われてたけどね。

つい先日は、山間の日の当たらない山のふもとの生活保護の方から「男でも・・女でも・・誰でもいいから・・来てくれと電話が入る・・・・「あれ?この人は午前中右手・右足がしびれる字が書けないから病院にかかる書類書いてくれと・・自転車できた人じゃない?」・・・・・


志ん生が出てきておどろいたら・・・
あわてて車でかけつけたら、、家の前の土手の斜面に倒れてる?…寝てる?
声をかけたら・・・・ろれつがまわってない・・・風呂に入ってない匂い?酒、飲んでる?・・
救急車を呼ぶ・・・・・どんな状態かと聞くから・・・午前中に右側麻痺・痛みの主訴があった・・・今、ろれつがまわらず、左手は握ったら握り返すけど右手は、力がない・・・と伝えた。救命士の方は、その話と倒れてる(寝てた?)状況から救急ヘリを要請するという・・・・「いやいやそこまで・・・しなくてもぉ・・・・・ともかく救急車を・・・・・」とか言ってるうちに・・・・・・・静かなよく晴れた・・・山間の田園地帯に・・・・救急車のサイレンと・・・・救急ヘリコプターの「バラバラ・バラバラ・・・」という大きな音が山に反響しながら響き渡る・・・・近所のおじいさん、おばあさんが「なんだ!なんだ!」とぞろぞろやってきて・・・・・近くの運動公園でサッカーやってた子供たちは、ヘリコプターの着陸のためグラウンドから追っ払われ・・・・・・・えらい騒ぎだ。
倒れてた(寝てた?)おっさんは、青いビニールシート持った救命士の方々の間(余計に目立つと思うんだけど)をトレッチャーつううの?キャスターの付いたタンカでヘリコプターに乗せられ・・・・あとで報告書に添付するのか、その様子をパイロットがデジカメで写真にとり・・・記念写真みたいだ・・・・・青空の中を・・・飛んでった。

あら!っと思ったら・・これは当代の文楽さんでした。
俺たちは、事務所に状況を報告し・・・時間をみて救急ヘリの搬送先の病院に車で向かう・・・
病院の窓口で聞いた救急治療室に向かうと・・・・・

医者は・・・・「もう帰っていいですよ・・・・酒飲みすぎですね、脱水症状からくる・・・昔、気づかない程度の脳梗塞やったのかな・・・そのあたりがしびれただけですね・・・・生活態度、直さない限りだめですね・・・・特に治療もないし・・・うちもかかりつけにはなりません。このまま帰しますから」


脱糞したのか(病院でオムツはかされてた)・・・お風呂入らないせいか・・・・酒が抜けてないのか・・・・くさいおっさんを、車の後部座席に乗せて、まだ寒い夕方の県道を・・・窓、全開にして・・・さっき行ったおっさんちまでの田舎道を・・・・・走りながら・・・・でも、また同じことが起これば・・・このおっさんが、助けを呼べば・・・・・・俺はまた・・・同じことをせざるを得ないんだろうなとぼんやり考えた。・・・・・・・おっさんが大したことなかった、ってことを・・・・よかったと・・・思うしかないんだろうなと・・・後ろで、いびきかいてるおっさんが・・・・信号で止まったら・・・後ろのシートから滑り落ちて・・・「痛てて・・痛てて・・・」言ってるおっさんを・・・酒控えろよなといいながら、送った・・夕焼けでありました。
2月には、福島県棚倉町で「昇太・たい平・三三」の花形落語三人会観てきた。
水戸から車で2時間半かけて棚倉町まで・・・2時間ちょっとの落語会を観て・・・・・また2時間半かけて真っ暗な山越えの国道118号を水戸まで帰ってきた。・・・・疲れた。
たい平さんが「紙くず屋」・・・三三さんが「転宅」・・・昇太さんが「ときそば」・・・・柳家三三さんというひとの噺を生で聞きたくて行った福島県棚倉町・・・・確かに皆が言うようにうまいっすね。

で、3月は水戸芸術館で「春風亭昇太独演会」
昨年に続いて・・三遊亭遊雀さんの小噺みたいな「夫婦げんか」?・・・・昇太さん1本目が「宴会の花道」・・・会社の飲み会は好きなものを好きに食う・・・・・下げは「食ったら吐くな!」・・・なんちゅう下げだ。
中入り後のとりネタは、「花筏」・・・・大関 花筏にそっくりな提灯屋さんの悲劇・・・・なぜか好きなんだよなこの噺。

2013年2月7日木曜日

2月はあっという間に・・「落語試験」・・落語「愛宕山」やら「ねずみ穴」やら「死神」など

インフルエンザでもらった薬・・こんなにいるか?
気がつくと、1月が終わっていた。
たぶん2月もあっという間に過ぎる・・・2月はあと1日あってもいい・・

1月にインフルエンザにかかった。・・・タミフルを飲んだ・・・副作用で、そこいらを駆け出しちまうかと思ったらそういうこともなく・・・熱は下がったけど・・・り患して5日、かつ熱が下がって2日は出勤停止を言い渡されたので・・・・
例によって、落研時代のカセットテープの整理なんぞをしていると・・・・中田ダイマル・ラケットさんの漫才のテープのB面に「落語試験」と書かれたカセットテープを発見。

そうだった。
昔、うちの大学の落語研究会は活動の一環で、たまに部員対象に落語関係の知識を増やす?確認するために「落語試験」なるペーパーテストをやったことがあった。
今なら、落語検定とか・・検定ものの・・はしりになるのかな・・
別に何かの資格がもらえるわけではなかったけど・・・なんつっても学生のやることだし・・・「研究会」と名前もついてるわけで・・・まあ、そんな活動もありかなと・・・

笠間稲荷のきつね様・・足元には油揚げ
問1
現在の落語協会・落語芸術協会・上方落語協会の会長・副会長の名前を(   )に記入せよ。
とか

問2
落語には、客から三つのお題をもらって、それを入れ込んで一つの噺を即興でつくった、いわゆる三題噺と言ったものがあるが、三遊亭円朝作といわれる「芝浜」、「鰍沢」の噺のもとになった三題を、それぞれ(    )に記入せよ。

なんてな、ペーパーテストをやってたんだけど・・・たまにはヒアリング問題もやろうぜ・・ということになり・・・
牛丼君、風公君、大福・・俺だ・・・が、世田谷代田・・京王線の線路沿いにあった露漫さんの・・露漫さん女性ね・・・そんなの知ってる・・・・か。アパートに夕方から集まった。ダブルカセットレコーダー、普通のカセットテレコ・・大量の落語のカセットテープを持ち込んで・・・・4人が彼女んちのこたつに四方から足を突っ込んで・・・試験問題の作成にとりかかったわけで。

4人であーでもねぇ・・・こーでもねぇ・・・言いながら・・・字の上手な牛丼君が記述問題の記入と回答用紙の作成を担当し・・・・風公君と大福がヒアリング問題のダビング録音・アドリブの設問説明のナレーションを担当した・・・・
テープに録音されている問題はこんな感じ・・

それでは、テープをお聞かせします。よく聞いて答えを書いてください。  

「・・・・そう唄でも唄いながら行くんだ・・・すちゃらかちゃん・・たら、すちゃらかちゃん・・と、こんな感じだ・・・・・山で白いのはサー・・うさぁぎじゃあないかさ・・・何のうさぎだんべ、こらさのさぁー・・雪のかたまりサイサイサイ・・こら・・すちゃらかちゃん・・たら、すちゃらかちゃん・・・・・踊ってやがらぁ、あいつぁー・・・いっぱちーぃ・・・」

もう一つの場面をお聞かせします・・

「前々から考えてたことがあるんだ、・・・今日は、それをやろうと思って・・支度してきた・・・お前に見せてやる・・・ほら、見ろ、どうだ・・・・小判じゃありませんか!・・・ええっ・・本物ぉ?・・・あたりめぇだよ・・・何枚あるんですぅ?・・・30枚あるよ・・・・ええっ・・あは・は・はぁー・・・大将・・どうしようてんですぅ?・・・・・・これをな、かわらけ の代わりに、こっからすーっとほぉって・・あすこに通そうてんだ・・」

賢明なる受験者諸君には、もうお分かりかと思いますが・・・・あっ!さっき言い忘れましたが・・今のが1問目です・・・サー答えを書いてください。(たぶん、この演者と演題及び下げを書け・・か、なんか言う問題だったんだろうなぁ)

で・・・次から第2問が始まります・・・
「・・・・・つらかったろうな…・出来たら…兄貴ぃ・・・許しちゃあもらえねえか・・・たけよ・・・許せや・・

・・・兄さん・・あにさん・・て、頭ぁ・・あげてもらいてぇなぁ・・・おらあ・・そんな深ぇ心持ち・・あるたぁ・・ちっともわからねえで・・・・あんときゃあ・・腹ぁ煮えくり返って・・ちくしょう・・・なんて・・なんてひどい・・・鬼・・おにぃ・・お・・お・・お兄さんだと・・・おらぁ思って・・・」

さてーぇ次の場面です・・・(この辺まで風公君・・頑張って真面目にナレーションをやってる・・・そろそろ・・限界だ・・・ふざけたい。)

「ほーれ、おめぇ!・・・・1番蔵の戸前ぇんとっから・・煙が・・・火がへぇっとる!・・・・いえ・・・いいえって!・・ほれ・・誰か上がってみろや!・・・・若い者がそいつぅ上がって・・鳶口で瓦ぁ2,3枚おこしてみるってえと・・・・ガラガラガラっ!・・・・・あぶねえぞお!ほら・・降りれーっ!!・・・ほ・ほら、言わんこっちゃねぇ!・・・・・・・・2番蔵の戸前んとっから煙が出とる・・・こいつも・・若い者が上がって・瓦ぁおこしてみるってえと・・・・ガラガラガラっ!・・・・・あぁ・・あああぁ・・ひぃー・・ひとつ・・残ってりゃぁ・・・・という言葉が終わるか終わらねぇうちに・・・火の勢いで観音開きが・・・左右にぴゃっと・・開くってえと・・・・・ガラガラガラっガラガラガラっ!・・・・見ている前で三つの蔵がねじ切れるように焼け落ちた・・・」

(風公君もう限界・・ふざけたい)・・・どーだぁ・・・おらぁ・・・でへへ・・・あぁっ?・・次の問題、いくぞ!

「なにしてんだよぉ・・・・この人は・・・・どこほっつき歩いてきたんだよ!・・・えぇ?・・どこのたくって歩いてたんだい!・・・

よせ・・この野郎・・・俺ぁ・・のたくったり・・ほっつき歩いてたわけじゃねえや・・・
じゃぁ・・どうしてたんだい・・お金の工面はついたのかよ!・・
・・・・・それが・・・お前ぇ・・・・だめなん・・で
ダメなんだじゃないよ・・・わずかばかりのものが出来ないのかい・・・ほんとに、情けないねぇ・・それが・・どこに行っても・・・そう急に・・言われてもって・・貸してやるわけにゃいかねぇ・・てんだから・・
甲斐性がないからそういうことになるんだよぉ!・・・わずかばかりのもんが!・・・お前だって男だろうぉ!・・・・男だろぅつたって・・・男だか女だか・・・おめえだって・・心当たりがあんだろう・・

(風公君気を取り直して頑張る)・・もうわかったと思うけど・・もう少し聞かすな。

「あー・・すっかりいい心持ちになっちまったなぁ・・・こうね・・ぽーっとしたところを夜風に吹かれる・・・いい心持ちだなぁ・・・・・だけどなー・・うまいことを思いついたなぁ・・・・どうしてこれに、もっと早く気が付かなかったのかなぁ・・・・・これさえあれば・・・世の中の金はみんな俺のところに集めることができるのになぁ・・

こんな感じで・・・・テープの頭出しをしちゃあ、ダビングして・・・また頭出しをしてダビング・・・アドリブの問題説明のナレーションを録音して・・・・それを繰り返した。・・・・演者は普段落語を聞いている人なら当てられるだろうけど・・・どの噺を選ぶのかをあーでもねー・・・こーでもねー・・・議論して…その後にその噺が何の噺なのかわかるフレーズのポイントを探して・・・・頭出し・ダビング・・・
ナレーション・・・・・・・と、徹夜仕事になった。

夜は深々と・・・更けてゆき・・・・牛丼君は、黙々とニコニコしながら解答用紙に問題を記入し・・・風公君と大福はつまらない洒落や物まねが、ものすごくおもしろいことに感じる徹夜症候群でハイテンションなり・・・・なんでこんなことを始めてしまったのか、やけっぱちで録音を続け・・・・・・露漫さんは、大の字で寝ていた。

夜が明けて、へろへろの4人は・・・カセットテレコとコピーした問題・解答用紙を抱えて・・・・あの大学までの長い坂道を登って・・・・・部員が集まってる何号館かの教室に行き・・・解答用紙を配りテープを流した・・・・・・

インフルエンザからの病み上がりで聞く・・・あの頃の俺たちの声は・・徹夜明けのハイテンション・・・風公君も大福もはしゃいでいる・・・声も若い。
将来への不安も・・・まよいも・・・あきらめもない・・・・大好きな落語にどっぷりつかっていたバカ学生の声は・・・・まだ熱っぽいインフルエンザにやられた体に・・・・少しの元気と・・・少しの恥かしさを思い出させた。

さて問題です。・・・・・・俺はまだ、徹夜で誰かと落語を聞いて、語って・・・・そんなことできるかなぁ