ページビューの合計

2013年11月10日日曜日

結婚式と自己紹介と落語「付馬」

花嫁さんも新郎さんもすげー可愛い、もったいないから見せない
結婚式である。もちろん私のではない。お付き合いしてる方の御長男の結婚式だ。以前に何回かお会いしてるが、母親のボーイフレンドの立場で、当時、彼が入学していた仙台の有名大学の大学院の近辺を今度結婚して奥さんになった女の子の運転する車で案内してもらったことがある。震災前のことだ。そいんなこともあって今回結婚式に呼んでいただいた。
式と披露宴は両家合わせて20人ぐらいの、ほんとに親族、身内だけの集まりで・・・私の立場は異質だった。ご親類の方から”「えっ!?呼んだの?」「へーっ!出席するんだ?」という声も遠まわしに聞こえてきた。・・・きついかなぁ・・・と、思いながらの参加になった。

式は神社で神式の結婚式、紅葉にはもう少し、台風一過の静かな神社で写真撮影と・親族紹介・・・対面式に座ったところで式場の係りの人がそれぞれを紹介してくれた。
新婦の母・・父・・いとこ・・・叔父・・・・ひととおり縁故関係と名前が呼ばれる。・・・新郎側の最後が俺、・・ところが係りの方の名簿に俺の名前が抜けてたようで・・・(小声で)「すいません。お名前を・・・叔父様でよろしいですか?」と聞いてきた・・・少し口ごもる俺・・・となりでそれを聞いていた母親の姉、貫録のおばさんが・・・・間髪を入れず「そう、おじさんですよ!!」とフォロー・・・・・係りの方は「失礼しました・・・叔父の大福様です(本名言ってるけどね)とご紹介、事なきをえた。

神社出るときにおばさんに聞いたら・・・・いいのよ、あなたは、おばさんじゃないでしょ・・・・おじさんじゃない!そういう歳でしょ。叔母ですって言ったらウソついたことになるけど・・・・おじさんと呼ばれる歳の男性を「おじさん」て呼んだんだから間違ってないわよ・・・・・とのこと・・・・・・・あれ、この言い逃れは・・・落語の「付馬」である。

かねも持たずに吉原遊郭で遊んだ男が、借金とりの「馬」を付けられて早桶屋のおじさんに頼めば、すぐに返せると、道の向こうに付馬の若い衆を待たせて大声で「おじさーん!」、小さい声で「あの男の兄貴ってのが夕べ腫れの病で死んだから、気が動転してるどこでも断られた、頭抜け大一番小判型の早桶を作ってやると言ってくれると安心する、すいませんが大きな声で「こしらえて下さい。」「いいですよ!」「作ってくれますか?」「いいですよ。」・・・これで付馬をすっかりだます、あの噺だ。

結局、披露宴の席上でも新郎新婦の思い出を語る自己紹介があり、そんときには、新郎の母と親しくお付き合いさせていただいてる者です。と正直に話した。新婦のご両親にも挨拶してけど、新郎さんから聞いてますから大丈夫ですよ・・今後ともよろしく・・・と暖かい言葉貰って・・・・・針のむしろかと思ってたけど、とりあえずみなさん暖かく迎えてくれた・・・・ありがとう・・・偽物のおじさんだけど、二人の幸せを願う。

0 件のコメント:

コメントを投稿