つくばエキスプレス、TXってやつが出来てから沿線の開発が進み、都心からの通勤圏内となっているらしい。
今回は2回目、都内やその近辺で活躍中のアマチュア落語の方々を呼んで地元守谷市の方々に落語を楽しんでもらおうということらしい、
ともかく、土曜日、1週間分の洗濯を済ませ、床屋にいって弱冠、薄くなりつつある頭頂部を気にしながら、頭やってもらっていい男に・・・はならないが、今回は、常磐高速にはのらず、国道50号から国道294号・・・・・下妻物語・・・の下妻を過ぎて・・・・・常総市に入る・・・・田んぼの中の国道で今の時期、鬼怒川氾濫の被害の様子は見て取れないが、大量の重機や4トントラックががあちらこちらに見えて、二車線、三車線ある国道の片側1車線が復旧工事でつぶれており、落ち着いた田園風景に戻るには、まだもう少し時間がかかりそうだ・・・・・・・
以前、落語「真景累が淵」の元になった「累」という方のお墓参りに行ったことのある、鬼怒川を渡立った水海道・・・・坂東市・・には、行かずに国道を折れて守谷市へ入る。関東鉄道常総線 新守谷駅近くの「守谷市市民交流プラザ」の2階に入る、
いろんなボランティアサークルと思われる団体の発表展示が貼られた集会室みたいなとこ、50~60人入るかな、開演前には満席に・・・・
下の1階で見てやってるんだ・・って来ちゃったのよ。ああ、プロじゃないのね・・・
アピタもなくなっちゃって残念ね・・・・・・お父さん?・・・今年3回忌・・・やっとね・・・
いろんな会話が聞こえてきた・・・・・地域の集会所のイベントなのね・・・いい感じだ・・
きちんと30分前に1番太鼓が流れて・・・・・10分前に2番太鼓・・・・さあ、開演だ
、
頭下位亭 虎奴・・・・・・・「鮑のし」
そうか、甚平さんがふんどしをしてないのは、趣味なのか・・・
虎奴さんは「蛙茶番」も持ちネタだったよな。・・・・・ふんどしをはかないの好きなようだ・・・・・
隠れ家 虎太郎・・・・・・・「初天神」
親父がいい加減でいいなあ・・・自分の子育てを踏まえると、ああなるのか・・・・噺の展開もいい加減でいいな。
お父さんの頭越しですまねぇ・・ |
立の家 千夏・・・・・・・・・「寄合酒」
そうか、上方のは「持ち寄り散財」しようやないかって集まるのか・・・
「鯛の鱗とるときの・・べりバリボリバリ・・・・江戸の「寄合酒」では、見られない演出・・・おもしれえなあぁ・・・・桂春団治かな・・・
金魚の帯?・・・鯉かな・・涼しげだなぁ・・・? |
立の家 なべ麿・・・・・・・俺にとってはおなじみのなべ麿さんの「腹話術」・・・・人間は真面目そうな 好青年ぽいのに人形が微妙に根性悪いのが不良外外人みたいで楽しい。「立の家」の亭号は立命館大学OBのものだとするとこの方も落語もやるのかな・・
喜楽院 紅世・・・・・・・・・「元犬」・・・・すげえなあ、トリを飛び入りで近所に住んでるお坊ちゃまに とらせるという、すごい展開になってきた。お客もなんとかお坊ちゃまの落語に、溶け込もうと、くすぐりをなぞったり、孫の晴れ舞台を見るような・・・・暖かな対応・・優しいお客さん 下げも変えてたなぁ・・・・・・・
腕時計してあがってた、・・・緊張感もあるよな、そりやぁ・・ |
そうだよなぁ・・・ここは、地元の皆さんが楽しんでもらうことを目的とした落語会・・・・・みんな、楽しそうに帰って行った。水戸から来たって言ったら「へ~・・」って驚いてたもんな・・・場違いだったかなぁ・・・・・でも、楽しかったから・・・・・・・・・これでよし。だ、
そんでもって、3月12日(土)は、浅草公会堂で「みてくれ寄席」・・・二松学舎大学落語研究会の卒業生を中心とした寄席だった。
二松学舎大学落語研究会・・・・・・・昨年・一昨年と春と秋の学園祭や専修大学・國學院大學との「三文の会」でも楽しませてもらった。・・・・・落語をきちんとやる伝統を感じさせる大好きな落語研究会なんだ。
前転の始まりではない・・・丁寧なお辞儀なのだ。 |
ガラもののパンツはくと透けるな、この浴衣・・・でもいい色だ。 |
開口一番
二本家朝之介・・・・・「鮑のし」
この方は、卒業生ではなくて現役・・・・・ホームページで岐阜県の学生落語大会「策伝大賞」 に参加したと出てたから・・・・・元気よくパワーアップしてた。でも、「鮑のし」を約6分間でというのは、短すぎた。もっと聞きたかった。
百々家ぺりかん・・・「佐々木政談」
以前にこの方の「茶金」を聞いた.,
地の説明の部分を丁寧に説明してくれるし、とても明確に頭に入ってくるしゃべり方でわかりやすい。
個人的には、「佐々木政談」みたいに大人をやり込めていい気になってる子供なんか張り倒せ、と思ってるので、好きな噺ではないのだが、この方の落語が嫌味に聞こえないのは、演者の人柄のよさなんだと思う。
行きの電車の中で読んでた本「上方落語の四天王」という本で・・・・
出だしの「桂米朝」さんのところでで、先代の「桂米團治」師匠の反対を押し切って若くして「たちぎれ線香」をかけた時の逸話や・・・
お店の重役、ご親戚が集まって、芸者遊びがすぎて、お店の金にも手を付ける若旦那の勘当・廃嫡の話し合いがもたれているところへ帰ってきた若旦那が・・・番頭が乞食にさせましょうと言っているのを聞いて、部屋に飛び込んで、大声で食って掛かるのを平然と・・・キセルに火をつけて、黙って間を取る番頭の煙草・・・・先代米團治は、二服吸ったが,「・・・私は、とてもそれだけの間はとれず、一服だけの演出にしました・・・」という桂米朝さんの話など読んでたとこだったので・・・・
手ぬぐいのガラが蚊取り線香 |
面白く聞かせてもらいました・・・・途中、三味線の音と、三味線がブツーンと切れる音響演出、録音された音源と高座の演者のタイミングがずれたのは、ご愛嬌で、エンディングの下げまで持って行ったのも、慌てず騒がず・・・客席もじっと展開を待つ。信頼関係かな
学生落語って、好きな落語への思いのたけを見せるもんでもある。・・・・・・この感動的な落語、こんな風にやりたかったのでしょうね。・・・十分伝わった。
ーーーーーーーー 仲入り ------
髪型が少し変わったのかな・・・・ |
春空亭ひばり・・・・・・・・「たがや」
この方には、学生落語の新しい展開みたいなものの一端を見せてもらった・・・・というのは、買いかぶりすぎかなぁ・・・・・・・・でも毎回、いろんなやり方で、自分だけのオリジナルな噺をやってた。
面白かった。
香野家とりぃ・・・・・・「崇徳院」
冬の庭先で、餌場に集まった小鳥がピヨピヨピーチクしゃべってるようなとても、いやされる声で、アニメみたいなキャラクターの登場人物がしゃべる、ずーっとこの声とおしゃべりを聞いていたくなるような・・・・いい気持ちにさせてくれる落語だった。
「たちぎれ」と同じような「恋わずらい」「こがれ死ぬ」とかしないとかの噺だけど、・・・そういうものに振り回される周りの人の噺なら・・・ばかばかしいのがいい。
この人の落語ももう聞けないのか・・・春先のピンクのお着物はきれいだ。 |
関亭いん子・・・・・「蒟蒻問答」
小柄で、可愛らしいこの、元部長さんから、あの悪党声(ほめてます)が出てくるのが面白い。
問答をいどんできた旅の僧を「・・・・そんなもんは、塔婆でぶったたいて、・・・・・死んじまっても、(寺だから)埋めるとこはいくらでもある。ぐえへっへ(と笑う)・・・・
やりそうな、声だもんな・・・・・
もう聞けなくなるのが、淋しい。
皆さん驚いてても・・・ピースくれてる「ひばり」さんは、さすが、アイドル。 |
帰り際、突然おっさんからカメラ向けられたので、緊張させてしまった・・・・・・・
皆さん。お疲れ様。
楽しかったです。ありがとうございました。
あなた方のことは、何にも知りませんが、あなた方の落語は覚えてます。
さようなら、またどこかで・・・・・
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