最近気になった絵馬
笠間稲荷神社にあった・・勝利の目標が具体的すぎる |
「第5回げいぶん寄席」である
社会人落語日本一とか二位とかそうゆう方々の落語会
水戸市の常陽芸文センターのいつもは、研修室みたいなところでやってたけど、今回は300人は入るであろうホールでの開催。
個人的には、世間でいう社会人落語の方の中には、セミプロです。ほぼ落語家です。平気で名乗る方もいるけれど、ここに出演される方々は、分をわきまえていらっしゃるというか、「社会人落語」というところでの立ち位置はぶれていないので安心して聞いていられる。しかも俺たちと同じ時代の「落語研究会」の「落研」のにおいがするのだ。もちろん落研に所属したことなどなく社会人になってから落語を始めた方もいらっしゃるようだけど、きちんとやってる感じが好きです。
どっかの学校の教頭先生らしい |
・・がよろしく申しておりました。というのを思い出すのは、敷いてあった熊の毛皮が、「尻に敷かれる・・・・」というところから思い出す展開でやってらしたが、・・・・・・・下ネタ好きの私としては、熊の皮の毛をいじってるうちに「かみさん」を思い出すパターンが頭をよぎる。
こどもさんが落語を始めたので負けじと落語を始めた親父さん |
髭ずらの苦み走ったコワモテのおっさんが、「孝行糖」・・・・・・緊張もあるのか笑わないおっさんと与太郎のキャラクターの落差が面白い。
桂枝雀さんを二回り小さく若くしたような風貌 |
見台をおいて関西弁でのオリジナル創作?かな・・・・演題「憧れの甲子園」
甲子園1回戦敗退の高校生チームを前に始まる監督のひとり酒盛り・・・・・・後半部分で噺がグズグズになっちまったけど・・・・出来のいい時の高座は、たぶん大爆笑ものだろうなぁ・・と想像できる。もう一度ちゃんとしたときに聞きたいと思う。
あいかわらずパワフル「筍」とか殿様と家来とかの噺おもしろいよな |
社会人落語らしく、勤めていた会社で2回倒産を経験した・・・というまくらが面白かった。プロの落語家さんではない普通のサラリーマンが経験する日常が聞けたりするのが社会人落語の面白いところだと思う。
この方の、粗忽ものの噺の登場人物は、ほんとに強烈でパワフル・・・ほんとにおもしろい。
水戸の乳酸菌飲料の会社の・・・・・つまりは、水戸ヤクルトの社長さんだそうで・・・・
旦那芸というか品のいい語り口・・・・・その分、博打の怖さを教える「親分」のアウトロー的な凄味が薄い。いいんだよね。噺も、たたずまいも健康的で安心できる。
「こうぶんていぶんぶん」と読む・・・「こうもんてい もんもん」とは読まないらしい。・・・まさか、けつめど様ってこたあない。
プロと同じ高座に上がっても、着替えは廊下で。と聞いた・・分をわきまえる姿勢が好きだ |
俺たちの学生時代、その大学には「黒門祭」という6月下旬の学園祭があった。
学術文化会という組織に所属する文科系サークルの展示・発表があり、秋の鳳祭という学園祭ほどではなかったが、そこそこの人出があり、その中で落語研究会も「黒門寄席」として寄席を開催していた。・・・・・
というか、今もしていると思っていた。
なので、ちょっと行ってきた。
おっさんの膝が笑い出す山登り・・・昔はあんなに通ったのに |
ここを登りきれば生田キャンパスが・・・見えるはず |
6月28日(日)午前10時30分・・・・誰もいない・・・黒門祭は? |
「やってるところは、各教室でやってるんで、・・・・・詳細はわからないんです。」・・・・・「開催内容のチラシとか一覧表とか配布して無いの?」・・・・・「ないんです」
この、看板だけが、掲示板横のスペースにポツンと・・・・・・
今の「黒門祭」は、こんな感じだ
学外のもの立ち入り禁止だったけどOBだから、まんざら無関係でもあるまいと・・・・・でっかい新しい、でも誰もいそうにない10号館という建物の中に入り男子トイレを拝借。ウンコしてきた。もちろんちゃんと流してきたが・・・・・・ここにきた足跡は残したぞ。「黒門寄席」は、もう無いんだな。
人どうりのない坂道を・・・・とぼとぼ降りて、向ヶ丘遊園駅から新宿に・・・・・新宿末広亭に12時過ぎに入る。昼席・・・・両側の桟敷席も含めて、ほぼ満席・・・・よく入ってるなあ。・・・・・昼夜入れ替えなしの夜席主任が人間国宝 柳家小三治師匠、そのせいかな?・・・・・あ、でも今日は休席だ。
新宿末広亭6月下席・・・・昼夜入れ替えなし3,000円は、それなりのお値段。8時間も9時間も座ってはいられない。 |
入れ替わり立ち代わり、漫才から紙きりからギター漫談から・・・・・確かに立川流一門だけの寄席では、こうはいかないんでしょうね・・・・・立川談志さん亡き後、立川志の輔さんが地元に来た時か専大落研の対外発表会「みな好き会」に補導出演する立川談修さんみたぐらいで、上野鈴本でも新宿末広亭でも寄席で見ることないわけで・・・・・
確かに、寄席は生温いと感じ、自分たちが落語をやる場所は自分たちで作り出す。・・・・・・というのも個人事業主の落語家さんらしいのかもしれません。・・・・・・でも、俺のように独演会や一門会を追っかけて聞くことが難しい地方在住の落語ファン・・・・たまに都内に出たときに定席に寄るのを楽しみにする。田舎者の落語好きには、立川流は遠いなあ。
二つ目に昇進したという「林家けい木」さんが、肛門にたけのこが刺さる落語「鈴ヶ森」をやっていた・・・・兄貴分の泥棒が番犬のことを泥棒の符牒で「姑・舅(しゅうと)」というと子分に教える・・・・・なんでそういうかってえと「うるせえ」からよ・・・・・・そんなくすぐりを聞いて前の席の若い主婦らしいご婦人ペアが顔を見合わせて「クスッ」と笑う、・・・・・どこの舅・姑もおんなじなんだろうな・・・・・
林家木久蔵さんが「太鼓腹」だ、口調が素人っぽく聞こえるけど、噺は丁寧だ。
色んなものに飽きた若旦那が扇風機とストーブを向い合わせてどっちが勝つかやってみた・・・なんて、発想は小学生じゃねーか・・・・馬鹿さ加減が笑う。
「すず風にゃんこ・金魚さん」ていったい何歳なのよ・・・サルのマネすげーな。
あいかわらず・・三遊亭歌武蔵さん体も声もでかいなあ・・・相撲ネタの漫談は、説得力あるなぁ
入船亭扇遊さんが「手紙無筆」をやっている・・・午前中の生田の山登りの疲れが出て・・・気持ちいい・・高座の声が睡眠導入剤・・・・うつらうつらして・・・寄席いいな・・・
紙きりの林家正楽さんが、お客のリクエストで「ほおずき市」とか「スカイツリー」とかを下座のお囃子にあわせて体を動かしながらきってる・・・定番のネタ・・「なぜ体を動かすのか・・・と聞かれますが・・・・(動かすの止め・ピタッと静止状態で紙を切る)・・・・・・こうして切っていますと、地味で暗ーくなってしまいます・・・(動き出す)・・・・・
出た、仲トリ・・・・鈴々舎馬風・・・・昔は、柳家小さん会長時代に寄席で見るたび「(落語協会)会長への道」やってたのを聞いたっけ・・・・・もう、会長を一度やっちゃっもんな・・・・・小さん会長・・・蝶花楼馬楽副会長・・・理事で円歌・・・・小せん・・・円菊・・・志ん朝・・・・そのうち談志が戻ってくるんじゃねーかと、なんてのを当時やってたなぁ・・・・・
今日は、時間の関係もあったのか、あるいは手抜きか・・・・漫談ちょこっとしゃべって引っ込んだ・・
仲入り・・・・・・売店に弁当とエビアン(暑かったんだ)を買いに売店に・・・・弁当売り切れ・・・満席だもんな・・・・
春風亭朝也さんが「粗忽の釘」・・・・おっと、「昭和こいる&あした順子さん」の漫才、ともに相方が入院中のためコンビ組んでの高座らしい・・・・順子さん80歳をすぎたらしいけどお元気だ・・・「この間。舞台で倒れたんです。・・・・・化粧が厚すぎて呼吸困難で・・・・・」いつものネタが聞けるのがうれしい。こいるさんも「へーへーほーほー」歌ってました、漏れ具合がいいなぁ・・・・・・・プログラムにない隅田川馬石さんが出てきて・・・誰の代演かな・・・「たぬき」
4時をまわると、もうー座ってる尻が限界だ・・・・まだ、混み混みの末広亭を出る。
じくじくと厚い新宿三丁目を駅に向かう。
寄席というところは、生温い環境といえば、そうなのかもしれない。ガチガチの古典芸能をみにきたら、けっこうあっさり、やってお後楽しみにって、・・・・まず、あんたが楽しませてよと思ったりするが・・・・
立川流のようにとんがった、立川談志ファンのお客さんの前で、ある意味純粋培養された、寄席に出ない立川談志一門のようなやり方は、貧乏学生の頃、立川談志さんを追いかけて聞いてた(っつても貧乏学生ができる範囲で・・・だけど)者としては、それは、それで今後も見ていたい。・・・・・でも一門が目指すのが「立川談志」だとすれば、そこからは、立川談志以上のすごいのは、出てこない気がする。
俺も含めて客は、わがままだ、自分の予想をはるかに超えるまくらや、見たこともない解釈で古典落語も創作落語も見せてほしいと思ってる。と同時に、昔からある何にも考えずに入った寄席で、昔ながらの、初めて寄席にはいいる人もいろんな人の落語・演芸を見てきた人も、単純に楽しめる空間も大好きなんだと思う。・・・・・のは、俺だけ?
伝助さん・・・・俺の「けど」はそんなもんだと思いました。
先日、孫の面倒を見るため秋田に一緒に行ったお付き合いしてる方を、長男さんのアパートに残し一人で猫娘、楽家にゃんにゃんさんの故郷を訪ねた顛末をブログに書いた。
それを、最近スマホに代えて、どこでもこのブログが見られるようになった彼女に見られ・・・・・怒られた・・・・・「あたしがいない間に、昔の彼女の故郷見に行ってたりしたんだ?あんたは・・・・」
「違うって・・・・秋田で思いついたんだ・・・第一、彼女とは付き合ったことなんてないし・・・手も握ったことないし・・・・・・あの頃の落研は地方から出てきた、なんだかわからない連中が手さぐりで生活してて・・・・言ってみれば、戦友みたいなもんで・・・・・」
「何言ってやがる・・・・(こんな言葉づかいはしてなかったけどね)・・・・手も握ったこともないっても、晩御飯ごちそうになったりしたんでしょう?・・・・・三畳一間のアパートで・・・・・バイト帰りの夜のアパートで差し向かい・・・ご飯よそってもらって・・・見れば秋田美人・・・・白魚五本並べたような細い指でよそっってもらったご飯を受け取る・・・・手と手が触れる・・・・・周り見ると誰もいない・・・・・「あー俺は短命だ・・・」なんてことやってやがったんだろう・・・・まったくもう!!
・・・・・(こんなにきつく怒られたわけではないけどね・・・ちょっと会話内容ふくらましましたけど・・・)
「五番街のマリー症候群」なんだよね、・・・・・・わからねえかもしれないけど・・・
昔の仲間や、落研が今どうなってるか知りたくなるんだよね・・・・年取るとさ・・・
行ってみたって、昔のままのものが残ってるはずなんてないし・・
今の現実に、何をしてあげることだって出来はしないの・・・わかってるくせに
「・・・どんな暮らししているのか・・・見て来て欲しい・・・」ってことで
でも、そんなもの、他人に頼むもんじゃねぇ・・・体が動くうちは自分で確かめて来いって!そう思ったのさ。
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