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2015年7月28日火曜日

面白いものは面白い・・・第5回なかよし落語会をみてきた

30年ぐらい前は、生田と下北沢付近に住んでたから小田急線は、よく利用してたけど新宿駅から各駅停車で三つめ、「代々木八幡駅」には降りたことがなかった。

今回、東京が猛暑日を記録した日曜日、この駅を降りた。

ちょっと早めに、着いたので、周辺をぶらぶらする。

頭がボーとする暑さの中、近くの公園のグラウンドでは、少年野球の練習と、見守るご父兄のグループが汗をダラダラ流しながら、炎天下で頑張ってた。・・・・・・みんな元気だなー・・・・







公園の入口の貼り紙

そーだ、去年は「デング熱」で大変だったんだっけ・・・・・この辺は渋谷区なのか・・・











お昼を過ぎて、どんどん暑くなる坂道をのぼって着いた「代々木八幡区民会館」














しかし、何となくの情報とたぶん、これは面白いんではないかという、自分のアンテナだけを頼りにやってきました「第5回なかよし落語会」・・・・

東海大学OBのアマチュア落語の「頭下位亭 虎奴」さんが主宰する寄席・・・・・あの二松学舎大学落研の春空亭ひばりさんが出るらしい。
國學院大學落研の方も、・・・出るらしい。・・・・・・・以前から、気になってた「かきあげ団」さんも出るらしい。

情報と言えば、それぐらいの情報しか無いのに、水戸から電車を乗り継いで・・・・・俺は何をやってんだろう・・・・・いくら入場無料とは言え、電車賃かけて・・・・・結論、スゲー面白かった。
いるんだな、こんな連中が・・・・・

開口一番からノリノリの南京玉すだれ
演者それぞれが、自分のやりたいことをやりたいように・・・・それでいて一つの寄席番組としてきちんとまとまってるのが嬉しい。

お客さんも、毎年来てたり、身内で知ってる方々なんでしょうが、楽しむぞー、楽しませてくれるはず、楽しんでって下さい、の信頼関係が出来上がってるようで、演者も臆することなく熱演する。

情報もなく初めて来た俺みたいなもんも、出てくる方、出てくる演者初めて見る方々ばっかりなのに、リラックスして、楽しませていただきました。いい寄席でした。





自称アイドル女子大生・・・・三文の会で見た時よりはじけてた「孝行糖」いいっすね。






















國學院大學落研さん・・「松山鏡」・講談の方みたいなきちっとした発声、うまいっす。






















芸名みてプロかと思った・・・春雨や通風さん・・・プロではないのね。






















             ―――――――――― 仲入り ――――――――――

女子大生の「紙入れ」上級生になるとしもがかったくすぐりもなんちゃない。






















牡丹灯籠の朗読から三味線で東京音頭というこの方の自由さが寄席にはいいと思う。






















ゆかたの似合う上方落語の「無い物買い」・・・うまいなぁ・・楽しそうでいいなぁ






















―――――――――― 仲入り ――――――――――

はるかぜ亭はれんちさんは、うまいなー「片棒」・・・・と思っているうちに写真撮り忘れた。

おもしれーなー「かきあげ団」さんの「スーパー歌舞伎」





















エンディング


















トリは「抜け雀」熱演でありました・・他の噺も聞いてみたいと思いました。





















勝手に写真載せましたけど・・・・遠目の写真でピンボケ選んで、サイズ小さ目を選んでみましたので大丈夫でしょうか・・・・ご迷惑でしたら言ってください。削除しますので。お疲れ様でした。楽しかったです。

2015年7月18日土曜日

熱血、「松竹亭松弥」と台風一過の第五十回「みな好き会」

ちょっと前の事件らしいが・・・・ネットのニュースで見つけた

グラブ盗難被害に遭った上尾高校野球部員が自力で犯人割り出す

2012年07月頃のことらしい・・・・・

 大切な野球用具の盗難被害に遭った野球部員が、自力で犯人を割り出すお手柄を立てた。

 被害を受けたのは埼玉県立上尾高校(上尾市浅間台)野球部で、7月8日、部員が朝練の際にグラブ約10個とボールが盗まれたことに気付き、学校が上尾署に届け出た。

 金子章野球部部長、「このままで悔しくないのか。自分たちで犯人を捜そう」と部員に呼び掛け、盗まれた道具を自力で探し出すことで意見が一致。部員は練習後、手分けして、中古品販売店などで聞き込み。その結果、8日夜、とあるリサイクルショップに、自分たちのグラブが置かれているのを発見した。犯人がその店に売る際に、身分証明書を提示していたため、足がつき、20歳と21歳の男2人組が窃盗容疑で12日までに逮捕された。グラブは同校に返却された。

 逮捕容疑は、2人が7日夜から8日朝にかけて、同校の敷地内に侵入し、用具置き場に置いてあったグラブとボール(総額約18万円相当)を盗んだ疑い。埼玉県内では5月に私立栄北高(伊奈町)で、6月に県立伊奈学園総合高(同)でグラブが盗まれており、同署は2人との関連を調べている。

 上尾高校野球部は公立ながら、春夏合わせて7度の甲子園出場を果たした名門校。75年夏の甲子園ではベスト4にも進出。これまで、2000本安打を達成した山崎裕之(ロッテ、西武)、会田照夫(ヤクルト)、仁村徹(中日、ロッテ=現楽天二軍監督)らのOBを輩出した。

 「全国高校野球選手権埼玉大会」は11日に開幕。試合直前の用具盗難に、村田進教頭は「大会の直前であり、練習への支障や精神的な影響はあったと思う。憤りを感じている」と激怒した。


台風一過の新宿歌舞伎町は蒸し暑い風が吹いていた・・

例年のように仕事を早めに切り上げて常磐線に飛び乗っても・・・・・6時開場には間に合わなかった・・・

だいたいほんとに、今日ここで専修大学落語研究会の「第五十回みな好き会」
をやるのか、どうかも半信半疑で・・・・
技術顧問であろう桂小文治師匠は、別の落語会の予定が入っているのをHPで確認したから補導出演はないんだろうし・・・・

立川談修さんのHPにも出演予定はなかったし・・・・
とりあえず、歌舞伎町二丁目「永谷ホールFu-」を目指して、呼び込みのお兄さんや座り込んでるホームレスっぽい婆様の所帯道具を踏まないように汗を拭き拭き歩く。途中の洋菓子店で買った差し入れんの洋菓子パン15個(部員が何人いるのかも知らない・・・足りるのか?)の入った紙袋を抱えて西武新宿線沿いを歩く。

例によって看板も貼り紙も、ハッピ着た呼び込みもない薄暗がりの入口を入る・・・・会議用テーブルの上に、「みな好き会」の番組表?らしきものと来場者用の記名帳が開いて置いてある。・・・・・・・・どうやらやってるようだ。・・・・・・あわてて受付に戻ってきた着物姿の学生さんに、差し入れを渡して番組表をもらい仕切りのカーテンから中に入ると、


ちょうど「立川談修」さんがあがったところだった・・・・・・「つる」をやっていた・・・メスの首長鳥は・・
何と言って飛んできた・・・・・今年も補導出演、出てくれたんだなぁ・・・・・学生時代からなじんでる落語会とは言え、やりにくいだろうに・・・プロの落語家さんが出てくれると、こういう落語会は締まる。
「談修の「修」は専修の「修」・・・・・大事にしてくれていることに感謝しないとね・・・・

続いては、「夢三亭定食」君・・・・・・・「愛宕山」


座布団の前に扇子、いわゆる「かぜ」をおいて
そこが演者と客の間の「結界」とするというのを聞いたことがあるけど・・・・

かけていた眼鏡をはずして「結界」なのかな・・・面白い・・・・っていうか、ここで外すならかけてこないで高座にあがるという手もあったかと・・・・作戦ならばそれも面白い。









手拭い、まんだらも・・・・面白い・・・何の模様なんだ?・・・・このまま座布団の上に出しっぱなしが気になったけど・

でも、定食君、顔は濃い。端正な顔してる・・・つまり、いい男だと思うんだが・・・・

熱演してた・・・一八が谷底から帰ってくる原理が、わかりやすかった。







で、・・・・・・・・・・仲入り・・・・・・・
やってました、新入生紹介・・・・・・・
トリを務める夢三亭無角(さーくる)君の司会・口上で5人の新入部員の自己紹介・・・・
昔なら、芸名名乗って「一分線香即席噺」で、よろしくお願いします・・・・だったけど、今は「駄洒落を言います」・・・・になってる。

すごいよ。「18歳ですが、童貞です。どうっていことないです。」だもん・・みな好き会でカミング・アウト・・・勇気ある新人。








三本締めで締めた後は
松竹亭直心(じきしん?)・・・・・上方弁の「ちりとてちん」
以前、二松学舎大学・國學院大學と一緒に開催してた「三文の会」んときに「松竹亭がなり」で出てたと記憶してる子だと思う・・・・・・とても面白い・・・・関西の出身なのかな・・・・・

















最近の子は、痩せてるから噺やってるうちに着物がズルズルになってくる・・・着物の着方については、研究の余地ありだね。












で、いろものの漫才・・・・「めくり」に「いろもの」じゃなくて、コンビ名とか入れたあげてもいいんじゃないかと・・・・・

ネタが、「どうやって自殺を思いとどまらせる」というのは、どうなんだろ・・・暗くねーか?






さて真打は・・トリは、4年生、就職活動中と言ってた、「夢三亭無角」君の「紙入れ」

三文の会でも、落語芸術協会のらくご祭りでも見たなぁ・・高速のガマの油とかやってたっけ、芸名も「夢三亭六角」で。六角なのにペンタゴンと読ませててわけがわからんかったっけ・・・・

「紙入れ」・・・・については、間男相手のおかみさんが、みょーに色っぽい。
手紙の入った紙入れを見つかったかどうか心配で、確かめに来る翌日の場面は、噺を聞いてる俺たち客にも、兄貴分の亭主が気が付いているのか、いないのかわからない会話で進行させた方がスリルとサスペンスが増すし、たぶん変えた下げも生きてくるような気がする。


みな好き会も50回だそうだ・・・・・俺達がつないっでった伝統(大そうな言い回しだなぁ)ってのか・・・・そういうものが、30年たってもつながってるってのは、・・・素直に嬉しい。

つないでくれた、現役の落研部員達にに感謝する。

ありがとうございました。
君たちが大好きだ。

2015年7月5日日曜日

「第5回 げいぶん寄席」と「黒門祭」が・・・秋田単独行動で怒られる・・俺は短命だ


最近気になった絵馬
笠間稲荷神社にあった・・勝利の目標が具体的すぎる


















「第5回げいぶん寄席」である

社会人落語日本一とか二位とかそうゆう方々の落語会
水戸市の常陽芸文センターのいつもは、研修室みたいなところでやってたけど、今回は300人は入るであろうホールでの開催。

個人的には、世間でいう社会人落語の方の中には、セミプロです。ほぼ落語家です。平気で名乗る方もいるけれど、ここに出演される方々は、分をわきまえていらっしゃるというか、「社会人落語」というところでの立ち位置はぶれていないので安心して聞いていられる。しかも俺たちと同じ時代の「落語研究会」の「落研」のにおいがするのだ。もちろん落研に所属したことなどなく社会人になってから落語を始めた方もいらっしゃるようだけど、きちんとやってる感じが好きです。
どっかの学校の教頭先生らしい
演題「熊の皮」は、・・・・・・
・・がよろしく申しておりました。というのを思い出すのは、敷いてあった熊の毛皮が、「尻に敷かれる・・・・」というところから思い出す展開でやってらしたが、・・・・・・・下ネタ好きの私としては、熊の皮の毛をいじってるうちに「かみさん」を思い出すパターンが頭をよぎる。
こどもさんが落語を始めたので負けじと落語を始めた親父さん











髭ずらの苦み走ったコワモテのおっさんが、「孝行糖」・・・・・・緊張もあるのか笑わないおっさんと与太郎のキャラクターの落差が面白い。













桂枝雀さんを二回り小さく若くしたような風貌

見台をおいて関西弁でのオリジナル創作?かな・・・・演題「憧れの甲子園」

甲子園1回戦敗退の高校生チームを前に始まる監督のひとり酒盛り・・・・・・後半部分で噺がグズグズになっちまったけど・・・・出来のいい時の高座は、たぶん大爆笑ものだろうなぁ・・と想像できる。もう一度ちゃんとしたときに聞きたいと思う。







あいかわらずパワフル「筍」とか殿様と家来とかの噺おもしろいよな



社会人落語らしく、勤めていた会社で2回倒産を経験した・・・というまくらが面白かった。プロの落語家さんではない普通のサラリーマンが経験する日常が聞けたりするのが社会人落語の面白いところだと思う。

この方の、粗忽ものの噺の登場人物は、ほんとに強烈でパワフル・・・ほんとにおもしろい。






水戸の乳酸菌飲料の会社の・・・・・つまりは、水戸ヤクルトの社長さんだそうで・・・・

旦那芸というか品のいい語り口・・・・・その分、博打の怖さを教える「親分」のアウトロー的な凄味が薄い。いいんだよね。噺も、たたずまいも健康的で安心できる。

「こうぶんていぶんぶん」と読む・・・「こうもんてい もんもん」とは読まないらしい。・・・まさか、けつめど様ってこたあない。




プロと同じ高座に上がっても、着替えは廊下で。と聞いた・・分をわきまえる姿勢が好きだ



















俺たちの学生時代、その大学には「黒門祭」という6月下旬の学園祭があった。
学術文化会という組織に所属する文科系サークルの展示・発表があり、秋の鳳祭という学園祭ほどではなかったが、そこそこの人出があり、その中で落語研究会も「黒門寄席」として寄席を開催していた。・・・・・
というか、今もしていると思っていた。
なので、ちょっと行ってきた。

おっさんの膝が笑い出す山登り・・・昔はあんなに通ったのに











ここを登りきれば生田キャンパスが・・・見えるはず

6月28日(日)午前10時30分・・・・誰もいない・・・黒門祭は?
正門前で、声優研究会かなんかのおねえちゃんが正装して立ってたんで・・・・・「黒門祭って今日は、やってないの?」・・・・
「やってるところは、各教室でやってるんで、・・・・・詳細はわからないんです。」・・・・・「開催内容のチラシとか一覧表とか配布して無いの?」・・・・・「ないんです」

この、看板だけが、掲示板横のスペースにポツンと・・・・・・

今の「黒門祭」は、こんな感じだ

学外のもの立ち入り禁止だったけどOBだから、まんざら無関係でもあるまいと・・・・・でっかい新しい、でも誰もいそうにない10号館という建物の中に入り男子トイレを拝借。ウンコしてきた。もちろんちゃんと流してきたが・・・・・・ここにきた足跡は残したぞ。「黒門寄席」は、もう無いんだな。

人どうりのない坂道を・・・・とぼとぼ降りて、向ヶ丘遊園駅から新宿に・・・・・新宿末広亭に12時過ぎに入る。昼席・・・・両側の桟敷席も含めて、ほぼ満席・・・・よく入ってるなあ。・・・・・昼夜入れ替えなしの夜席主任が人間国宝 柳家小三治師匠、そのせいかな?・・・・・あ、でも今日は休席だ。
新宿末広亭6月下席・・・・昼夜入れ替えなし3,000円は、それなりのお値段。8時間も9時間も座ってはいられない。

何のかんので、昼から夕方4時頃まで過ごす。寄席はいいっす・・・・ねぇ伝助さん・・・

入れ替わり立ち代わり、漫才から紙きりからギター漫談から・・・・・確かに立川流一門だけの寄席では、こうはいかないんでしょうね・・・・・立川談志さん亡き後、立川志の輔さんが地元に来た時か専大落研の対外発表会「みな好き会」に補導出演する立川談修さんみたぐらいで、上野鈴本でも新宿末広亭でも寄席で見ることないわけで・・・・・

確かに、寄席は生温いと感じ、自分たちが落語をやる場所は自分たちで作り出す。・・・・・・というのも個人事業主の落語家さんらしいのかもしれません。・・・・・・でも、俺のように独演会や一門会を追っかけて聞くことが難しい地方在住の落語ファン・・・・たまに都内に出たときに定席に寄るのを楽しみにする。田舎者の落語好きには、立川流は遠いなあ。

二つ目に昇進したという「林家けい木」さんが、肛門にたけのこが刺さる落語「鈴ヶ森」をやっていた・・・・兄貴分の泥棒が番犬のことを泥棒の符牒で「姑・舅(しゅうと)」というと子分に教える・・・・・なんでそういうかってえと「うるせえ」からよ・・・・・・そんなくすぐりを聞いて前の席の若い主婦らしいご婦人ペアが顔を見合わせて「クスッ」と笑う、・・・・・どこの舅・姑もおんなじなんだろうな・・・・・

林家木久蔵さんが「太鼓腹」だ、口調が素人っぽく聞こえるけど、噺は丁寧だ。
色んなものに飽きた若旦那が扇風機とストーブを向い合わせてどっちが勝つかやってみた・・・なんて、発想は小学生じゃねーか・・・・馬鹿さ加減が笑う。

「すず風にゃんこ・金魚さん」ていったい何歳なのよ・・・サルのマネすげーな。
あいかわらず・・三遊亭歌武蔵さん体も声もでかいなあ・・・相撲ネタの漫談は、説得力あるなぁ
入船亭扇遊さんが「手紙無筆」をやっている・・・午前中の生田の山登りの疲れが出て・・・気持ちいい・・高座の声が睡眠導入剤・・・・うつらうつらして・・・寄席いいな・・・

紙きりの林家正楽さんが、お客のリクエストで「ほおずき市」とか「スカイツリー」とかを下座のお囃子にあわせて体を動かしながらきってる・・・定番のネタ・・「なぜ体を動かすのか・・・と聞かれますが・・・・(動かすの止め・ピタッと静止状態で紙を切る)・・・・・・こうして切っていますと、地味で暗ーくなってしまいます・・・(動き出す)・・・・・

出た、仲トリ・・・・鈴々舎馬風・・・・昔は、柳家小さん会長時代に寄席で見るたび「(落語協会)会長への道」やってたのを聞いたっけ・・・・・もう、会長を一度やっちゃっもんな・・・・・小さん会長・・・蝶花楼馬楽副会長・・・理事で円歌・・・・小せん・・・円菊・・・志ん朝・・・・そのうち談志が戻ってくるんじゃねーかと、なんてのを当時やってたなぁ・・・・・
今日は、時間の関係もあったのか、あるいは手抜きか・・・・漫談ちょこっとしゃべって引っ込んだ・・

仲入り・・・・・・売店に弁当とエビアン(暑かったんだ)を買いに売店に・・・・弁当売り切れ・・・満席だもんな・・・・

春風亭朝也さんが「粗忽の釘」・・・・おっと、「昭和こいる&あした順子さん」の漫才、ともに相方が入院中のためコンビ組んでの高座らしい・・・・順子さん80歳をすぎたらしいけどお元気だ・・・「この間。舞台で倒れたんです。・・・・・化粧が厚すぎて呼吸困難で・・・・・」いつものネタが聞けるのがうれしい。こいるさんも「へーへーほーほー」歌ってました、漏れ具合がいいなぁ・・・・・・・プログラムにない隅田川馬石さんが出てきて・・・誰の代演かな・・・「たぬき」

4時をまわると、もうー座ってる尻が限界だ・・・・まだ、混み混みの末広亭を出る。
じくじくと厚い新宿三丁目を駅に向かう。

寄席というところは、生温い環境といえば、そうなのかもしれない。ガチガチの古典芸能をみにきたら、けっこうあっさり、やってお後楽しみにって、・・・・まず、あんたが楽しませてよと思ったりするが・・・・
立川流のようにとんがった、立川談志ファンのお客さんの前で、ある意味純粋培養された、寄席に出ない立川談志一門のようなやり方は、貧乏学生の頃、立川談志さんを追いかけて聞いてた(っつても貧乏学生ができる範囲で・・・だけど)者としては、それは、それで今後も見ていたい。・・・・・でも一門が目指すのが「立川談志」だとすれば、そこからは、立川談志以上のすごいのは、出てこない気がする。
俺も含めて客は、わがままだ、自分の予想をはるかに超えるまくらや、見たこともない解釈で古典落語も創作落語も見せてほしいと思ってる。と同時に、昔からある何にも考えずに入った寄席で、昔ながらの、初めて寄席にはいいる人もいろんな人の落語・演芸を見てきた人も、単純に楽しめる空間も大好きなんだと思う。・・・・・のは、俺だけ?
伝助さん・・・・俺の「けど」はそんなもんだと思いました。

先日、孫の面倒を見るため秋田に一緒に行ったお付き合いしてる方を、長男さんのアパートに残し一人で猫娘、楽家にゃんにゃんさんの故郷を訪ねた顛末をブログに書いた。
それを、最近スマホに代えて、どこでもこのブログが見られるようになった彼女に見られ・・・・・怒られた・・・・・「あたしがいない間に、昔の彼女の故郷見に行ってたりしたんだ?あんたは・・・・」

「違うって・・・・秋田で思いついたんだ・・・第一、彼女とは付き合ったことなんてないし・・・手も握ったことないし・・・・・・あの頃の落研は地方から出てきた、なんだかわからない連中が手さぐりで生活してて・・・・言ってみれば、戦友みたいなもんで・・・・・」

「何言ってやがる・・・・(こんな言葉づかいはしてなかったけどね)・・・・手も握ったこともないっても、晩御飯ごちそうになったりしたんでしょう?・・・・・三畳一間のアパートで・・・・・バイト帰りの夜のアパートで差し向かい・・・ご飯よそってもらって・・・見れば秋田美人・・・・白魚五本並べたような細い指でよそっってもらったご飯を受け取る・・・・手と手が触れる・・・・・周り見ると誰もいない・・・・・「あー俺は短命だ・・・」なんてことやってやがったんだろう・・・・まったくもう!!
・・・・・(こんなにきつく怒られたわけではないけどね・・・ちょっと会話内容ふくらましましたけど・・・)


「五番街のマリー症候群」なんだよね、・・・・・・わからねえかもしれないけど・・・
昔の仲間や、落研が今どうなってるか知りたくなるんだよね・・・・年取るとさ・・・
行ってみたって、昔のままのものが残ってるはずなんてないし・・
今の現実に、何をしてあげることだって出来はしないの・・・わかってるくせに
「・・・どんな暮らししているのか・・・見て来て欲しい・・・」ってことで

でも、そんなもの、他人に頼むもんじゃねぇ・・・体が動くうちは自分で確かめて来いって!そう思ったのさ。