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2012年3月12日月曜日

幇間腹と時そばの間の黙祷1分間

3月11日(日)柳家喬太郎独演会、日立市十王町Jホールでありました。
なんせ、ちょうど一年前には、日立も大変なことになっていたわけで・・・

おっかなびっくり、北の街に向けて車を走らせた。
日立の市街地を抜けて十王駅入り口を左に入って線路の上の陸橋を越えていくと、静かな街・・・・
高台にJホールの看板
新しいホール、震災の影響は、無かったようだ。
午後1時30分の会場・・・・300席ぐらいのホール・・・・ほぼうまってる。
鵜の岬をテーマにしたきれいな緞帳
開口一番
「悋気の独楽」・・・・・・入船亭辰じん
    前座さん、師匠の入船亭扇辰さんが本名「辰朗」さんで、その師匠の扇橋から「扇」貰って「扇辰」そのお弟子さんだから、「辰」をもらって「辰じん」なんだろな・・・でも、本名「草間太」だというから・・・「達人」のしゃれなのかな・・・でもうまい前座さんですよね。

「幇間腹」・・・・・柳家喬太郎
    若手と思っていたら・・・落語家名鑑でみると1963年の生まれだそうだから50歳近いんだなぁ・・・・貫禄・・・太ったのかな。
波打つお腹・・・幇間腹はリアルだ。
お客さんが、よく笑う・・・・楽しみたい感覚があふれてる・・いい客だと思う。

はしょって、はしょって・・・駆け足で午後2時46分にはサゲ「皮が破れてなりませんでした」
座布団はずして・・・・主催者側の依頼もあったとか・・・震災で亡くなられた方々の冥福を祈って・・落語会では異例の「1分間の黙祷」のお願い。茨城も日立市も被災地なのです。

―――――――――― (黙祷)―――――――――― 
「時そば」・・・・・・・・柳家喬太郎
    黙祷の後、座布団戻して、そのまま噺に入る。・・・・・黙祷でお客さんのテンション下がるかと思ったけど、俺も含めてみんな、よく笑う。・・・よく知られてる噺だと思うんだけど・・・さすがに柳家の伝統なのかな・・・そばの食べ方うまいなぁー・・・・
「・・・・・江戸っ子は、気が短けぇや・・馬鹿っ話してるうちに、とんとーんと・・・・・とんとーんと・・・まだかい?・・・・もっとも俺は江戸っ子でも・・・狛江に住んでるから・・・」(客、爆笑)・・・「狛江で受けるとは思わなかった」・・・・・・・

俺は、小田急線沿線住んでたから・・・・狛江・・少しはわかるけど・・・茨城のここで・・・客は勢いでも笑うのだ。・・それでいいと思う。行った事なくても「狛江」の感じはわかるのだ。

手馴れた感じで・・・短めに「時そば」終了。
―――――――――― 仲入り ―――――――――― 

 「井戸の茶碗」・・・・・・柳家喬太郎
どこも破綻無く・・・・古典をそのまま無難に・・・・・・・また、私のわがままですが・・・新作聞きたかったなあ。
4時終焉。夕方の国道6号を24万キロ走ってるカローラ走らせて帰ってきた。・・・今日は、地震無かったなぁ。 

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