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2012年12月31日月曜日

似顔絵、年の瀬、と落語「幾代餅」

千波湖を散歩する。
白鳥のウンコを踏みそうになる。
根性の悪い黒鳥がカモを追っかけまわしてたりする。
ちょっと昔に不良中学生が金属バットフルスイングで白鳥の頭だか首だか芯でとらえる・・なんて事件が新聞に載ったりしてたけど・・今は、平和。ジョギングしてるおっさんだの手をつないだカップルの前をグエッ、グエッ言いながら我物顔に横切る。・・・人の方が避けるのを知っているから結構偉そうに歩道を横切る。

散歩で歩きながらイヤフォーンで聞いているのは、古今亭志ん朝の「幾代餅」。いまどき・・・・カセットウォークマンで・・・・もう製造してないよなこんなの・・・・中身のテープも30年近く前の学生時代に録音したもの・・・・・いまどきなら、なんとかポッドとかデジタル録音機器で聞くんだろうが・・・おっさんはベルトに引っ掛けたカセットウォークマン。ソニー頑張れ!
そうそう志ん朝の幾代餅・・・姿海老屋の錦絵の花魁・・おいらん・・幾代太夫に一目ぼれする、つき米屋の職人さんの噺だぜ・・・・錦絵ったらブロマイド・・・・古いね・・・今ならグラビア・・・それも絵だろ・・・・その絵に一目ぼれ。

似顔絵と言えば・・・・落研で卒業の寄せ書きのアルバムに風公君が描いてくれたっけ・・・
ほんとに、こんな親父になりたかったなぁ






ちっちゃな女の子に・・・・・・
君は、生まれてから、まだ1歳と6か月ぐらいしか立っていないからわからないだろうけど・・・
お父さんのDVってやつで、実家に帰ってきた君の20歳のお母さんは、乳癌であぶなくなってるお母さんのお母さん・・・君のおばあさんの介護と・・・子供の君を返せと言ってくる君の25歳のお父さんとにはさまって・・・自分の将来がわからなくなって・・・・薬を飲んだ。
まだ・・20歳だもんな・・・
君は、施設に・・乳児院に入ることになった。
「福祉」ってやつは・・・君を幸せにはしてくれないかもしれない。・・・乱暴で無職の25歳の君のお父さんに育てられることより、見ず知らずの他人に乳児院で育てて貰うことのほうが幸せかどうかなんて・・・誰にもわからない。・・・・あとは、君が持ってる生き延びる力と・・君が持って生まれた運。
大丈夫・・・君がお母さんと福祉の窓口に来たとき・・・ひとり遊びをしてお母さんに甘えない手のかからない・・・・・ニコニコしたかわいい児だったもんな・・・ずっとニコニコしてなよね・・みんなが君を好きになるように・・・君はまだ1歳ちょっとだもんな・・・・おっさんたちは君になにもしてあげられない。

すいません。年の瀬に・・・
伝助さん、今年は茨城で飯でも食べましょうというお誘いに答えられず・・・・来年はぜひ。
ブログ見ていただいた皆様・・よいお年をお迎えください。

2012年12月3日月曜日

「バトンを渡したランナー」と「元気ですかぁ!」と一之輔さんの部室落語

日大芸術学部の落語研究会から落語家になった春風亭一之輔さんの落語の枕に出てくる落研時代の話にあるじゃないですか・・・・・・
部室のある建物の屋上でスキンヘッドの女性の先輩からしごかれる・・・・スキンヘッドの女性の先輩ってのもすごいけど・・・・・「道具屋」の声だし・・・・「声が小さい!」・・・・「まだ声が小さい!!」・・「声が小さ~い~!」・・・しまいには・・・「お前の為にやってんだぁ!!!」・・・・・・

大学違うし、年代も違うけど・・・・俺たちの頃だって似たようなことやってた気がする。
1年の頃は4年生に理由もわからず怒られてた・・・・先輩がタバコ持ったら、失礼しますと言ってマッチで火をつけろとか・・・先輩には絶対服従とか・・・逆らうなとか・・・1年男子は頭、坊主にするとか・・・
そういう何だかわからない伝統とか・・・先輩後輩関係とか・・・・当時はこんなものに意味なんかない・・・ナンセンスだ・・・・こんなの学生の”落語家ごっこ”じゃねーか・・・・・俺が上の代になったら絶対やめてやる・・・・・・とか、言ってたんだけどさ・・・・そういう意味の分からない理不尽な部活がなぜか懐かしい・・・・・ばかばかしいと思うんだけど懐かしいんだから・・・しかたがない・・・もう戻れないし・・・思い出の場所なんて、今じゃどこにもないんだけどさ・・・

昔付き合ってた女の人に会った・・・会合でね…飲み会かな・・・
もう、二度と会うことはないと思ってた娘に・・・・娘ったって、大学出てからもうすぐ30年なんだけど・・・二人だけしか知らない思い出なんか話せるのかなとも思ってたけど・・・・「元気そーだね・・」・・・「元気ですよ・・・」・・・その立ち話がすべて。30年は長すぎる。

子供さんのいる同年代は、子供さんも育って・・・だんだん人生の主役は子供さんの時代になっていくんだろう・・・・・親になるということは、どっかでバトンを渡すリレーのようなものなんだろう・・・・バトンを渡した親は、へとへとになって芝生に座り込んで・・・・元気に走ってく次の世代の子供さんの後ろ姿をまぶしそうにみてるランナーなんだろう・・・・・
だけど・・俺なんかは・・・・独り者のこのおっさんは・・・バトンを持ったまま走り続けるしかないんだろうな・・・・・芝生に座り込むこともできなくて・・・へろへろになってもバトン握ったまま走る・・・そんなもんだな。・・・・・・元気ですかぁ・・・・元気ですよ。