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2013年4月29日月曜日

猫の間・と、長生きの野菜・・・落語「二階ぞめき」

伝助さんがテープを送ってくれた。ありがとうございます。
なつかしい伝助さんの「牛ほめ」聞かせていただきました。
「ねこのあいだ」は、なつかしい・・・

上野本牧亭の録音であります。当時まだ月の家円鏡だった現在の八代目 橘家円蔵さんが補導出演してるので俺らが1年んの時の「みな好き会」か?・・・・技術顧問だった七代目の橘家円蔵さんが5月かな亡くなって・・・・新しい顧問が三笑亭夢楽になる前だから・・・円鏡さんは、これが最初で最後の補導出演・・・・・・こんな枕から・・「猫と金魚」やってる。

昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでおりました。お爺さんは山に芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に行きますと川上から大きな「サツマイモ」が流れてきました・・・・お婆さん、このイモを家に持って帰って、ふかして一人で全部食べてしまいました。お婆さんよっぽど食べたんでしょう・・・・大きなやつを一発ぶぃー・・・・・お爺さん、芝を刈らずに草(臭)かった・・・・

寄席で何度も聞いた・・・でも、おかしい・・。

昔々、あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでおりました。お爺さんは山に芝刈りに、お婆さんは川に洗濯に行きますと川上からドンブラコ・ドンブラコと大きな「桃」が流れてきました・・・・お婆さん、このイモを家に持って帰って、お爺さんが帰ってくるの待っておりました・・・・なかなか帰ってきません。・・・5年、・・10年・・・・15年たってやっとお爺さんが帰ってきたので、包丁で桃をスパッと割ってみると・・・・・・中の桃太郎の・・・・・チンポコに毛が生えておりました。

くだらねぇー・・・でも、笑った笑った。

1年生紹介で・・例の自己紹介、一分線香即席噺・・・・型どおり、きちっとやっております。
2年の最初に退部しちゃった「楽家にゃんにゃん」の声も聞けた・・・
「長生きの野菜って知ってる?・・・・・百歳(白菜)」・・・若い懐かしい声だ。

3年生だった風神さんの中入りの演者紹介の声もあった・・
落ち着いてんなぁ・・・・・余興の仕切りなんか、ほんとにうまいよなぁ・・ほんとにキャバレーの呼び込みみたいだ・

当時、人気絶頂・・・落語四天王のひとりに数える人もいた月の家円鏡さんが出てるせいなんだろうな・・この落語会全体が高揚してるもんな・・・・・ある意味、うちの落語研究会の転換期だったのかもしれない・・・・・伝助さん・いい記録残してくださってありがとうございます。

落語に「二階ぞめき」ってあるじゃん・・・吉原・・遊郭が好きで好きで・・とうとう二階に吉原を作っちゃう噺

俺も作りたいな・・・二階に落研の部室・・・・テーブル席の部室と・・・正座のできる畳敷きの和室の部室と・・・・そうだ、バイトあけに終電までしゃべりこんだ「にゃんにゃん」の3畳一間のアパートと・・・・なぜか大家さんちの家の中にあって、玄関入るとまず大家さんの居間が見える・・・部屋のドアを開けると、なぜかちゃぶ台ぐらいの高さのテーブルがあり、それを乗り越えて部屋に入る・・・しかもなぜかドリフターズみたいな大きな「かなだらい」(洗面器の親分みたいなの・・・ほら、産婆さんが子供とりあげるのに使いそうな・・)が、あった風公君のアパートも・・・・みんなで雑魚寝した先輩から代々ひきついで借りてた牛丼君の狛江のアパートも・・・伝助さんや牛丼君、扇松君、露漫さんなどなどの雑魚寝姿付で・・・・・、

いま、お付き合いさせていただいている方のご長男が結婚する。
いろんなことのあった、旦那さんと別れてりっぱに学校を卒業させ・・・就職し・・・あとは結婚なんて心配することもなく・・・子供さんは、かわいい娘さんと結婚する。

母親としては、いろんな思いもあるようだけど・・・・・俺はお母さんと結婚できないうちに・・息子さんに先を越された。・・・・追いつけるだろうか・・
母は、前の旦那さんの写真などは家を出るとき、みーんな処分してきたと話していた・・・でも、若い嫁さんは、夫になる人の子供のころの様子知りたいだろうし・・・俺も、知りたい。なんか無いのか聞いたらホームビデオの映像があるらしい・・・でも撮ってから20年、見ないでそのままだから、テープにカビが生えてる、第一見るためのビデオデッキがないとのこと・・・・もう今はDVDとかだもんな・・・とりあえず貸してと頼む。

借りたビデオテープ10数本・・・カビのひどいのは、手におえないので専門業者にカビ取りとダビングを頼む・・・・・結構高いので、半数だけ頼む・・・残ったテープを自分でDVDにダビングしてみる。
運動会や幼稚園の卒園式・・・子供さんはお母さんに似てかわいい・・・こうゆう映像は子供さんに残してあげるといいよなぁ・・・・・お母さんも若い・・・俺の知らない年代の・・・若いかわいい、一生懸命の子育て真っ最中の・・・・お母さんは観ていてまぶしい・・

ただ・・・見たこともないおっさんが出てくるんだ。・・・運動会の親子競技・・・・
夏休みの海岸・・砂浜・・・子供さんの手を引いた・・・・・このおっさんが・・・・初めて見るお父さん・・・だった人・・・・じゃない・・・現在もお父さんはお父さん。よくみるとお父さんの体型と子供さんの体型・・似てるんだよね・・・・・親子だもんな。・・・かなわねえなぁ・・・・どっかにいるんだこの人。・・今も

みんなが忘れたことは、なかったことと同じだから、覚えておいておくれ・・・と、落研のことは、昔のみんなに頼んだ。

だけどさ・・・・だけどよ・・・矛盾するけど・・・忘れてくれねーかな・・・・無かったことにしてくれねーかな。
俺が登場することのない時代の・・・・写っているこのビデオ映像。
わかってるんだ・・・俺がどう頑張ったて・・・この時代のこの映像の中には、俺はいない・・登場できない。・・・・お母さんと子供さんの大事な大事な思い出だからな・・・お父さんがいてお母さんがいて・・3人の子供さんはかわいい。
いっぱいの日差しの中で・・手をつないでいる。

たしかに見なきゃいいものだってある。記憶から消してほしいこともある。・・・けどよビデオなんて記録じゃねーか・・・あったことが一番大事なことなんかじゃねえ・・・・・思い出すと悲しくなることなんか、これからの人生で上書きしてやる・・・・しあわせなことばっかりで埋め尽くしてやる。・・・大丈夫、大丈夫・・・お母さんも子供さんも、みんな可愛い・・・みてるとこっちまでニコニコしちまう。これからもずーっとだ・・・これからは、私、大福大先生も参加させていただく・・もう、決めたんだ。




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