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2012年6月20日水曜日

新宿3丁目、夜の末広亭で「でかい女」の歌声を聞いたぜ。


ピンボケの新宿3丁目
通常、落語や色物の定席である末広亭は、1ヶ月を上、中、下席を落語協会と、落語芸術協会の交互10日興行なわけで・・・・・6月の中席は、落語芸術協会の方。

仕事ちょいと早めに切り上げて、行って来ました新宿末広亭・・・・久しぶりであります。変わってねー。夜席、一般2,800円は、ちょっと高いかな・・・・6時過ぎると少し安くなり・・・7時過ぎるとまた安くなるらしいけど・・・まあいいや・・・入っちまう。

前座さんが、座布団返しやマイクのセッテイングでドタバタしてるとか・・・・一席終わった開口一番さん?とこに客席から御祝儀渡すお客さんがいるとか・・・・下座のお囃子さんの三味線にあわせる太鼓のテンポが若干ずれてねーか?・・・・・・とか、言いたいことはあるけれど・・・久しぶりの寄席じゃねーか、楽しめ、楽しめ・・・俺。

江戸家まねき猫さんもみられたし・・・もうすぐ桂文治さんになるらしい桂平治さんも見られた・・・・
若干、お客は少ないが・・・・・・新聞によれば、落語芸術協会の興行の夜席で客が少ないので、立川流とかと合同興行などの話もあり・・・・・・その前に芸術協会所属でない芸人さんも出演させててこ入れも・・・まずはやってみるということで・・・・・・

お目当てあの、でかい女「オオタ スセリ」さん・・・・・コントと歌であります。
ショートコントを2つ・・・・ひとつは「選挙応援」のコント・・・・だんなの選挙応援にきた奥さんが、応援演説をしているうちに・・・・暴走していく。・・・・じっくり暴走していく展開が面白いんだけど・・・今回は短めに・・・・ダイジェスト・・・・・面白かった。

で、ギターをもって歌。負け犬女のキャイン、キャイン・・・を少し歌って
あの・・・・「ストーカーと呼ばないで」を生で聞いた。
でかくて・・・・・鍛えた甲高い早口の・・・・・1960年生まれと聞いたが・・・・この人は、・・・そうなんだ・・・可愛い人なんだということを認識した。

寄席の興行の中に異分子を・・・・・空気が寄席の芸人さんではないわなぁ・・・・・入れることで、プログラムが活性化する・・・・・かどうかは、これからの話。俺は評論家じゃねーし。
オオタスセリさん見られて面白かった。それでよかった。
終電近くの常磐線・・・・・いい気持ちで帰ってきた。
立川流Bコース 奥山コーシンさんも出てました

2012年6月17日日曜日

山の上の大学と、ひと山越えるアパートと奇跡のダイエット



通勤途中のコンビニの軒下のツバメの巣・・・子どもつくり過ぎだろ
 その大学は、伝助さんのお友達が小説に書くように・・・確かに山の上にあったし・・・俺の見つけた月額15,000円の格安のアパートは、・・・・伝助さんが四合の酒を飲んで帰るには・・・・それは、ひとやま越して歩かないといけない・・・理不尽な場所にあった。

大学入学当時・・・浪人時代に太って80キロ以上あった体重が・・・・山越のアパートに住んで、山の上の大学に通い始めておよそ半年で60キロ近くまで減った・・・・本を書こうかな・・・・「私は、こうしてダイエットに成功した・・・奇跡のダイエット法」

ブログの「松風亭日常」で伝助さんが、書いてた友川かずき、や三上寛、小室等・・・・私も伝助さんほどディープでは、ないけど・・・多少は聞いてた・・・かすってる程度だけど。

友川かずきは、風呂屋で見たというのは、当時何度か伝助さんに聞いた気がします。・・・三上寛は・・・茨城の田舎の高校生の頃かな深夜放送で吉田拓郎かなぁ、コンサートの告知してて「・・・・・・「みかみかん」も来ます。」と言ってたのを聞いて・・・・これは、たぶん「みか・みかん」という女の子のフォークディオかなんかで・・・みかちゃんとみかんちゃんという可愛い女の子を想像してたら・・・・「三上工務店が行く・・とか、夢は夜ひらく・・なんか後々聞いて・・・・・打楽器みたいにかきならすギターと野太い歌声・・・宮沢賢治にも通じる東北人の顔・・・びっくりしたのを覚えてます。

小室等さんは、雨が空から降れば・・・・なんでしょうけど・・・・「老人と海」・・いいですよね。私は、本牧亭でやってた「政治寄席」ってので中山千夏さんが歌ってるの聞いてから、大好きな歌です。

あと、伝助さんもお好きと聞いている「森田童子」・・・・・俺達より一世代上の・・・学生運動とかの世代のにおいのする・・・・歌。
俺達は、背伸びして・・・いきがって聞いてた気がします。
あの山の上の大学の落語研究会は、当時、学術文化会という組織に属しており、この自治祖組織は、ヘルメットにはZのマークいわゆる「◇〇派」で、俺が入学する前の年には、対立する派閥の組織の襲撃を受けて幹部が二人頭割られて亡くなっており・・・・文化会の事務局の部屋のドアには亡くなった二人の写真が貼られてたのを憶えてます。・・・・この部屋いくのいやだったなぁ。

で、その襲撃事件の記念日?メモリアルデイ・・・には、追悼集会が細々と行われ・・・・能天気な落研は、その日に校内で寄席を開催し「・・・・お客さ~ん!・・お笑い、大笑いの落語。いかがですかぁ~・・・」とやって・・ふざけるな!!・・と追悼集会の運動家たちに追っかけまわされた・・という話を先輩から聞きました。・・・そんな、においがまだ残っている時代だったんでしょうね。

だから、森田童子の「僕達の失敗」という歌が、俺達と同年代の脚本家の野島伸二(字が違うかな?)の脚本の「高校教師」だかのテレビドラマの主題歌で評判になったとき・・・・なんか大事にしてた歌を宴会のカラオケで歌われてしまったような・・・・・こんなふうに使うなよ・・・と思った記憶があります。・・・・・・・・「さよなら僕の友達」という歌は、大森一樹監督の「オレンジロード急行」という映画の挿入歌でいい感じで使われてます。
・・・・・・ほんとに、俺達が気心の知れた昔の仲間と歌いたい歌がカラオケには入ってません。・・・でも、これでいいと思います。もうおっさんです、俺達。

2012年6月10日日曜日

「ハリネズミジレンマ」と「あやめ祭り」と「最後に聞く落語」


サービスカット・あやめ娘?さん。撮らしていただきました。


あれは、もう14,5年前になるのかなぁ・・・

元、大学の落語研究会にいたとか・・・頼まれれば、余興で落語ぐらいはやるらしい・・・なんてことで、町の生涯学習の公民館講座で、町民の方を対象にした「落語研究会講座」なんてのをやらせてもらってた頃に・・・・・

ひとりの奥さんから、「あのー・・私の父のことなんですけど・・・・」と相談があった。
末期の癌だそうで、入院中・・・病名もそうだけど・・・・治療もきついそうで、ベットでふさぎこんで元気が無い。・・・・・元は明るい楽しいことの好きな人だったので、落語でも聞かせて笑わせてあげたい・・・・落語のテープとかCDとか、買って来ようと思うんですけど・・・誰のがいいでしょうかね・・・とのことだった。

落語は、同じ噺でも演者によって面白いの面白くないのあるし・・・・演題によっちゃあ、人の生き死に笑いの種にしてるのもあるし・・・・そういう状態で聞くのは、きつい噺もあるんで・・・・ほんじゃぁ、私が選んでカセットテープに入れたの作って差し上げますよ。・・・2,3日待ってて下さい。

帰って・・考えた。大学時代の落研の遺産で落語の録音音源は、腐るほどあるけど・・・・さて、誰のどんな噺を・・・・・
マニアっぽくない爆笑ものだなぁ・・・橘家円蔵(当代)の猫と金魚とか火焔太鼓かなぁ・・・三遊亭円歌の「山の穴・穴の授業中」・・「月給日」・・・・「浪曲社長」・・・立川談志・・・「勘定板」は、いいとして・・・「黄金餅」「らくだ」は、絶対駄目だな・・・・・・桂枝雀の「代書屋」・・・「つぼ算」なんてとこかなぁ・・・「地獄八景」は、まずいか・・・・・

なんて、考えて60分テープ2本ぐらい作ってあげた・・・・この作業は、楽しかったなぁ・・・落語ソムリエみたいでさ・・・

で、1~2週間したら奥さんが・・・・「ありがとう、ございました。・・父も枕元で聞いて笑ってました・・・
もっと聞きたいようなので、出来ましたら、・・・もう少し別なのも・・テープお借りできませんでしょうか?・・・・・・」

いいですよ。・・・・・・また、作って差し上げた。・・・・・・で、また何週間かしたら、奥さんが菓子折り持って来られたので・・・
「楽しんでいただいてるようですね・・・・今度はどんなのにしましょうか?・・・新作で春風亭柳昇さんの「結婚式風景」なんて面白い・・・・・・・?・・・・・

「お世話になりました。・・・・父は先日なくなりまして・・・穏やかな最後で・・・落語楽しんでました・・ありがとうございました。これ、つまらないものですが・・・・・・」

お礼は、こっちが言いたかった。・・・・・落語選びで昔のテープいっぱい聞いたもんなぁ・・・楽しかった。

もうだいぶ、昔の思い出。
俺が、死ぬ間際には・・・・どんな噺を聞きたくなるかな。
女性会?の皆さんが踊っておられました。そろいの浴衣がきれいでした。
あやめ祭りで潮来市へ。
去年に比べて、だいぶ復旧されていたけど・・まだ電柱も路面もでこぼこ残ってた。
頑張ろうぜ。
去年は、二人で来たけれど・・・今年は、ひとり。
淋しいし、ひっついていたいけど・・・近づきすぎると、お互いの針がチクチクして、相手を傷つける・・・「はりねずみジレンマ」というらしい。・・・・ほど良い距離感。けっこう難しいもんだ。


2012年6月5日火曜日

湯屋番の番台は・・、「ミイラは悲しい」とス・ス・スカイツリー?

上野の国立科学博物館、「インカ帝国展」を観に行って来た。
お付き合いさせていただいてる女性のリクエストでありました。


このポストカードを大量に購入した若いお嬢さんを見ました。どこへ送るの?
混んでましたが、面白かったであります。空中都市マチュピチュ・・・たぶん現地には行くことはないだろうから・・・・3D映像で見せてもらった・・・めまいするぐらいの映像でした。
ただ、ミイラが展示されて、その展示ブースは特に人だかり・・・・でも、俺は500年以上も経ってから・・・・地球の反対側の国まで運ばれて・・・みんなに見られるのはいやだ。ミイラは悲しい顔をしている。・・・・・・もういいよね、亡くなったら仏様。早く静かに眠れるといいね。・・・そう、俺が観にいくのが悪いのか・・・すまん。

上野公園から、不忍池に向かって・・・石段を降りる・・・・彼女も元気に降りる。
「重い病気で・・弱ってなくて・・・ごーめんなさいね~ぇ!・・・ごめんあそばせ・・おーほっ・ほっ・ほっ・ほ・・・(笑いながら石段をどす、どす降りる)」・・・・・・(お前は、エースをねらえ!能天気な「お蝶婦人」か?)・・・から元気・・・でも、元気ならいいや。・・・ずーっと元気でな。

不忍池のそばにある「台東区立下町資料館」に寄る。・・・これは、私のリクエスト。
二階には風呂屋の番台が移設されている・・・・登って記念写真。
あこがれの女湯をみる・・登ると結構高いのだ。毛深いけつの客が男湯に・・




















伝助さんが・・・落研時代の持ちネタの話で・・・・書いてた「湯屋番」・・・
「宇都宮の釣天井飯」がわからなくて・・・柳家小さん(先代)のを聞きました。
親方の家の二階にやっかいになってる勘当された若旦那・・・・親方のかみさんがよそってくれる茶碗のご飯が・・・・釣天井・・・・・将軍暗殺未遂の宇都宮の釣天井屋敷・・・・昔なら、講談ネタでみんな知ってる事件・・・(史実は違うのかもしれないけど)・・・だったんでしょうね・・・「湯屋番」・・面白い噺だなぁ

さて、わが町ではこのタワーを「スカイ・ツリー」と呼ぶ・・・・・・わけはない!


どう見たって・・・火の見やぐら・・いや!スカイツリー


2012年5月29日火曜日

青い空と弁当、思い出したぜ落研ブギー

週末は、障害者スポーツ大会・・・
土曜日に休日出勤で準備のテント張り・・・みんなでで60数張りのテントを張る・・・しばらくはテントは見たくない。
日曜日は、大会・・休日出勤2日目、良い天気、青空だ。・・・・・筋肉痛はあさってぐらいがピークで、出るな。
障害者の方は、基本的にのりが良い・・・・知的障害の方も、音楽が流れれば、踊りだすことに躊躇は無い。・・・確かに自分が思っているように動くというより・・不随意に体が動いてしまうという人もいるけど・・・・みんな笑っている。・・・楽しんでもらっているならテント張りの筋肉痛も気にならないぜ。・・・・と言うか・・・・・・いや、・・・正直・・・やっぱり体だるい。

ダウン症の子達は、顔に特徴があって・・・・すぐわかるけど、特徴的にみんな愛嬌がある・・・音楽が聞こえると、のりのりでダンスしてた・・随行の施設の職員さんは大変だろうけど・・・可愛いなぁ・・みんな。

お手玉を相手の陣地に投げ入れるゲーム・・玉がきれいだった。
大学入って・・・落研入って・・・・・先輩後輩の関係とか・・・・部の雰囲気・・・ゆるいかなぁ・・・なんて思ってると、正式入部後、数日して・・・・・・「諸注意」・・が、先輩から発せられて・・・・・「1年生、男は坊主にしてください!」・・・となる。・・・・今は、そんなこと無いんでしょうけど・・・当時はね。

入部同期・・・・というか、俺が入学したときは、すでに前年から入学してた?・・・松風亭風公くんは、ブルース男だった・・・地元青森・・・伝助さんが80年代に旅をしたと言ってた弘前で・・・ブルースバンドでギターを弾いてたとかで・・・肩まで髪を伸ばしてた・・・・・・この人は、坊主頭には、しないだろうと思ってたら・・・・・・諸注意の後、きっちり坊主頭にしてきた・・・・落語やりたいんだなぁ・・・と思った。
落語は、入部してから落語に目覚めた俺とは違って、よく知ってたから・・・・入部当時色々・・・話をした・・教わったことも多かった。

落語の枕でさぁ・・・「嘘つきを呼びにやらせる、ひながかな」・・・・(ひまだなぁ・・あの、嘘つき呼んでこいよ・・野郎のうそ話でも聞こうじゃねえか、なんて意味かな)・・・から、ぽーんと「嘘つき弥次郎」に入るなんて演出は、かっこいいよな。

「隅っこの、無口は嘘を知っている」なんてのから噺に入るなんてのもいいよなぁ・・・

面白れぇ噺が、あるんだよ・・・店の二階に「吉原」作っちまうんだよ・・・・・何それ!?・・
「二階ぞめき」なんて噺があることも風公くんに最初に教えてもらったっけ・・・

そう、ブルースの・・音楽の話も・・・・「ブギ」なんての知ってる?・・・・だからさぁ・・・中抜きの三連符・・「タッカ、タッカ、タッカ・・・」こんなフレーズ・・・・って、レスポールタイプだかのエレキギターで、弾いて見せてくれたっけ・・・・・
俺は、ブルースなんて言ったら・・・・淡谷のり子・・だし、ブギなんて言ったら・・服部良一で笠置シズ子・・・だから、・・・まあ、・・・そんなとこで。

だから、わざと・・・ブルースったって、昔、どっかで川が氾濫したとか・・・・・黒人さんが四つ角のところで車がつかまらねぇ、ってなげいてるとか・・・・・パン屋でパン粉こねるとか・・・卑猥な意味があるらしい・・・そんな、日本の民謡みたいなもんだろう・・・どーせ。
なんて、からんで・・・いや、こんな唱もあるんだよ・・・こんなの聞いたら気に入るか?・・色んなレコード聞かせてもらったっけ。・・・・・あんまり憶えてはいない。ごめん。・・俺は、淡谷のり子までだ。

青空の下、陽気に音楽にのって踊る・・・・みんなをみてて、少し思い出した。

青空の下の芝生で食べる弁当はそれなりにうまい。


2012年5月19日土曜日

「あんたにはわからない」と「28年ぶり昔噺の会」と「クールな暇つぶし」

朝から・・・朝っぱらから・・だぜ。

22歳の息子さんの暴力に悩む生活保護のお母さんからの相談を受ける。
1,000円、2,000円と金をせびる・・・・
携帯電話の利用料を払わせる・・・3万円なにがし・・・どこに電話してるんだ・・
グーでは殴らないらしいけど、髪の毛つかむ・・・蹴とばす・・・マーボー豆腐を頭からかける・・

ちょっと、不謹慎だけど、落語「天災」を思い出す。

お手紙は残らず拝見しましたが、あなたにひとりのおっ母さんがお在りと・・・
これを、あなたがうちちょうちゃくをする・・・ぶったりなさる・・・
よせよ・・・殴ったりしねえよ・・・・・こちとら蹴とばすね・・・コーンだね。
親に手を出す・・言語道断だ・・・それとなく意見をしてくれろとのことですが・・・

今回は、殴られる方からの相談・対応・・・
危ないと思ったら、110番する・・・婦人相談所に逃げ込むことも出来る・・・そうすると家には帰れなくなるから・・貴重品等いつでも持ち出せるようにまとめておく・・・乱暴された、お金せびられた状況は、きちんと記録しておく・・・ひどい乱暴で怪我したら病院いく・・・携帯写真で怪我の様子を残しておく、被害届も出す。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(でも、ほんとうは・・俺が思うのは・・・)・・・自分の子どもでしょう?・・20歳そこそこの・・・・・泣いたり、わめいたりしないで・・・きちんと本人と向かい合わないといけないんじゃないかな・・・・それを積み重ねていかないと・・・・

彼女は、いつもの決まり文句を言う・・・「あなた方は、自分のことじゃぁないから・・わからないんです!」・・・そして泣く。

そう。俺にはわからない。同情や手助けではなく・・わかってほしいのに、わからない。・・というなら・・俺にはわからないのかもしれない・・・俺は結婚したことも自分の子どもを持ったこともないもん。・・・・グーの音も出ない・・・・ぐーーー。・・・・・・でも、わかって欲しければ、泣いてちゃだめだ。何度でも何度でも立ち向かうしかないんだ。泣くなお母さん。

午後、少し休みをもらって・・・・上野へ・・・・銀座線に乗り換えて・・・田原町駅・・・少し歩いて浅草ことぶ季亭・・・・桃太郎旗を見つけて・・・少し時間が早いので・・・小学校の近くの公園で時間調整・・・街並みは静かだ・・・・浅草は三社祭・・・だぼシャツにふんどし、半尻だした白足袋のお兄さん方を何人か見る・・・・

「村上春樹」の小説「羊をめぐる冒険」には・・・

そして暇つぶしに、ビートルズがレコーディングした曲のタイトルを片端から思い出していった・・それは、73でストップして、そのまま前には進まなかった。

村上春樹ならこういうのを「クールな暇つぶし」と言うんだろうか・・・

俺の公園の暇つぶしは、立川談志が20代で書いた「現代落語論」に出てくる談志18番を片っ端から思い出してみる・・・雑俳・・・南瓜屋・・六尺棒・・らくだ・・・蜀山人・・大工調べ・・・権兵衛狸・・・三方一両損・・源平・・・天災・・・・寝床・・・それは、この辺でストップして、そのまま前には進まなかった・・・・・・うーーーーーん。クールだ。・・いや馬鹿だ。

時間になったので・・・少し駅の方に戻ってビルの2階・・・・・ことぶ季亭に
28年ぶりの「昔噺の会」を見にきたんだ。
専修大学の落語研究会OBを中心にした年1回の素人寄席・・・・昭和46年ごろからやってるというからすごい歴史だ。現役の学生時代は、よくお手伝いをさせていただいた。
・・・・・そんなわけで、先輩方はいまだに恐れ多い。今回もお忍びで・・・すみっこの方でそーっと見させていただく・・・

「道具屋」・・・・・・・・・萬家 才生
           ・・・専大時代は、初代の松風亭天邪鬼さんですね・・・与太郎が可愛い・・最初の演者なんで、お客さんの出入りもあるし・・・・まだお客さん固いし・・・やりにくそうですが・・・お雛様の首も・・・焼きの甘いのこぎりも・・・おじさんのところで仕込んでおかないで・・・現場で説明する・・持ち時間短かったのかな・・・・・「値は・・・音は・・・ズドーン」で下げてた。もう少し聞きたかった。
 
「親の顔」・・・・・・・・・深川 扇助」
            この方は・・・他大学のOBの方かな?・・・・でもこの演題立川志の輔の新作でしょう・・・・面白いし・・・お上手ですよね

「マジック」・・・・・・・・ヒロミ
           ミニスカート・・・ガータベルト・・・・目もくらむ・・・手元を見るより目線は下に行くなぁ・・・・手品~にゃ・・・の山上兄弟のお姉さん格・・プロのマジシャン

「黄金の大黒」・・・は、やめて「寝床」・・・・・いなせ家半九郎
           伝助さんも学生時代一番うまかった方と言っていた・・・初代松風亭風柳さん・・・義太夫も一節、二節・・豊富な稽古量・・・途中から入場したお客さんもいじるアドリブ・・・油揚げ、がんもどき、の製造法の言い立て・・・・すごいなぁ・・・・・サゲも、のり屋のばあさんの義太夫が当たった後のあざを押したら、ブーと出たから・・ばあさんは麻布の人だとわかった・・・すげえなぁ三平さんネタで下げる人、初めてみたぜ。

いけねぇ・・・帰りの電車の時間が・・・・茨城は遠いなあ。
中入り後に上がる予定の先輩すみません。

帰り際・・・・お帰りでしたらこちらの階段がいいですよ・・・満員の客で込み合う入り口で、優しく声をかけてくれた、落研の現役部員さん、やさしいね。頑張ってね。ありがとね。
帰りのスーパーひたちで、涼しい風に吹かれながら・・・・昔を思い出してました。




2012年5月8日火曜日

パン、パン、パンと助けてー!と明烏

今回の仕事は、統合失調症の母親と息子さんを病院に連れて行って受診させる・・・という仕事。

親子でそういう病気で・・母親の調子が悪くなると息子さんも調子が悪くなり・・・病院にも行かなくなる。問題は母親・・・最近は夜、眠らないらしい。
今回は、息子さんを病院に連れて行く、その同行をお願いする形で・・・・本命の母親を病院に受診させる作戦。

保健所職員、保健師、ケアマネージャーとボディーガードも兼ねて私が・・・・・午前中の、のどかな田舎の一軒家を訪ねる。
「こんちは~~」
庭先と縁側にご老人の夫婦・・娘さん・・・民生委員さん・・・・あれ?・・・息子さんがいない・・・
「息子さんは?」
「自転車で出かけた・・」・・・・・・えっ?・・これは、展開が違ってきたぞ。・・・本命のお母さんの様子を見ると・・・・
「私は行かない!・・・・絶対行かない!!〇×△◆@$аЯШ~(解読不能)・・・・行かないからね!!!・・・・・・」
近くで老人のお父さんが・・・「お前が行かないで、どーすんだ!!行けーーー!」と椅子に腰掛けたまま、空に向かって叫んでる。

・・・・・・・・・・・・俺は思う・・・(駄目かな?・・こりゃぁ・・)・・・・・・・・・・・

保健師さんは、あきらめない。じっくりと話を聞き・・・説得する。
「天気いいですねぇ・・・・お出かけには絶好ですよ・・・・ぼたん桜とか、遅咲きの桜、まだ見られますかね~・・・」
お母さん「絶対行かないよ!」・・・・・・・お父さん「行けって言ったら・・行けー!」

だんだん頼んであるジャンボタクシーの到着時刻が迫る。・・・と。
そこへ、息子さんが自転車で帰ってきた。・・・・・・みんなにらんで「おはようございまーす」

「あ?!・・・みなさん・・おはようございます?」
「どこ、いってたんですかぁ・・?」
「あ・・朝ごはん食べないと・・・パン買って来ました。パン!、パン!、パン・・・連呼しながら食パンを食べはじめる。)」

その間も、お母さんの説得は続く・・・「息子さん帰ってきたし・・・・そろそろ・・行きましょうか?」
「行かないったら、行かない!!〇×△◆@$аЯШ~(不明)」

保健師さんもケアマネさんも民生委員さんも・・そして私も・・・みんな、ニコニコしてしゃべってるけど・・・みんな目が笑っていない・・・奥の方に血走ったものが・・・・

病院の予約の時間が迫ってきて・・・事態は進展しない中・・・関係者がアイコンタクト・・目配せを合図に、保健師さんがお母さんの腕を両脇から、むんず!・・・とつかむと、・・・・・ちょうど到着したジャンボタクシーにズルズルと引きずられながら・・・・
「やだーーー!・・やだーー!・・・・行かない!行かないよー!」

いい天気の、うららかな田舎の風景の中に響く・・・叫び声。
「やめてくれー!!  やだ! やだ!  やだーーーーーっ!!」
つかまれた保健婦さんの腕に噛み付いて、振りほどこうとするお母さん・・・かわす保健婦さん
「やだーーーーーーー!」

ここで、思い出したのが・・・・(思い出すな!状況が違うだろう・・名人八代目の桂文楽さんごめんなさい)・・・・・落語「明烏」(あけがらす)・・・・堅物の若旦那、田所町日向屋半兵衛のせがれ時次郎を親父の半兵衛さんから頼まれてお稲荷さんのおこもりだとだまして連れ込んだ吉原・・・・ことし十八になる絶世の美人のおいらん浦里・・・・そのおいらんの部屋に無理やり送り込まれるときの・・・・・
「・・・・・・たすけてください。・・源兵衛さーーん、多助さーーーん・・・・」
このシーンが浮かんできた。・・・今回は、状況が違いすぎだけど・・・浮かんできてしまったんだからしょうがない。

さて、庭先では・・・
「息子さんも準備してくださーーーーい。病院行きますよーーーーっ。」
事態の急変に対応できない息子さんは・・
「だ・・・だ、誰かパン食べないですか?・・・・パン、パン、パン、・・・」

なんとか全員をタクシーに乗せ・・・・田舎道をガタガタはしるタクシーの後部座席の保健婦さんの手には、しっかりとむきだしのパンが握られておりました。

誰もほめてくれるわけではないけど・・・・・当事者もいつか忘れてしまうことだろうけど・・・・保健師さん達は、ほんとに一生懸命だったこと・・・俺は覚えておくことにする。
道の駅茂木の鯉のぼり